2019.02.23森吉山BC

2019.02.23 安比スキー場6:00 車にて阿仁ゴンドラステーション8:20       ゴンドラ頂上駅9:25 森吉山山頂11:00  阿仁ゴンドラベースステーション13:10

安比高原より約130kmのドライブ。東北道小阪ジャンクションより新しく出来た秋田道を通って大館方面へ。能代空港の近くを通過してマタギの里阿仁へ。もっと小さな山村と思っていたが意外と大きな集落のようだ。ゴンドラステーションに着くと既に何台もの車が駐車していた。登山計画書を提出、下山報告も義務ずけられる。山頂駅でシールを装着するが相当の数の登山者と山スキーヤーが集まっている。素晴らしい今日の天気と見上げる樹氷源に皆感激している。避難小屋を過ぎてから皆のトレースを外れ樹氷源の中を登る。傾斜も適当、ラッセルも足首程度で樹氷源の幻想的な雰囲気を堪能しながらゆっくり登った。頂上付近は樹氷も少なく雪面もクラストしている緩い傾斜のまま山頂へ。下降は当初の計画では北面を滑って途中ルートへトラバースして登り返す予定だった。北側は表面がクラストしていたので西よりの登山ルートに近いルートを滑る。写真を撮りながらゆっくり樹氷源を味わいながらの滑降だった。最後20分ほどの登り返しで登山ルートへ戻った。そのまま、スキー場へ入りゲレンデを滑ってベースステーションへ。今まで経験したことが無かった素晴らしい樹氷源のスキーだった。

ロープウエイに乗るとワクワクしてくる景色が広がります。

右の広い山が森吉山。

ローウエイステーションから樹氷見物トレールを離れます。

最初はフラッグに導かれ進みます。

避難小屋よりこの樹氷原を気ままに山頂を目指しました。

お伽の世界でした。

1時間半の短い登りでしたが山頂へ。もっと登りたかった。

上部はガリガリでしたが、薄く積もった新雪は最高のコンディションでした。

ZagSki  H95 は最高のスキーでした。

 

 

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2019.01.27~28八幡平屋の棟岳、西森山北面BC

01.27 安比西森山から屋の棟岳  9:30西森リフト頂上 12:00屋の棟岳頂稜   13:30御在所

安比西森山頂より八幡平方面へ気持ちの良い林間歩き。茶臼岳までのつもりだったが風が強く屋の棟岳までとした。屋の棟の南面の雪は表面が少々重く滑り易い雪ではなかったが気温が低かったの何とか滑降を楽しめた。

西森山から屋の棟のコルへの緩い下り。雪が深いので下りでも時間がかかりました。

西森、屋の棟のコル。夏道のツアー標識です。

屋の棟頂稜。何処が頂上か何度も来ているのに解りません。

旧松尾鉱山を見渡せます。

ちょっと滑りにくいパウダー?

 

雪煙からみても重いパウダーでした。

大斜面の後半もったりとした雪になってきました。

屋の棟の南面、滑ってきた斜面です。

01.28 西森山北面BC

昨日の屋の棟の南面の雪質があまり良くなかったので西森の北面を滑って安比スキー場の西森ハウスまで滑りました。さすが北面、雪質は最高でした。ただ木が多いので快適とは言えません。

北面はやはりドライパウダーです。

時々思いきり滑れます。

右へ右へとゲレンデ途中へ戻ります。

下部はぶなの巨木が現れます。

 

 

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2019.01.19 八ヶ岳美濃戸アイスクライミング

暖冬といわれる今年恐る恐るアイスクライミングの練習に行ってきました。美濃戸口から赤岳鉱泉への林道へ入って直ぐの安直なゲレンデですが何とか氷結していました。傾斜の緩い氷には既に2パーティ、我々は奥のバーティカルな氷へ。何とか繋がっている感じなのでトップロープを張り何度か練習した。下部はツララも細く壊さないように繊細なクライミングを心がけた。いつもの年の半分の氷の発達であったが何とか今年初のアイスクライミングを終えた。我々が帰るころには傾斜の緩いアイスエリアは初心者の講習会で人がいっぱいだった。

周辺には雪も無く、寂しい感じでした。

例年なら滝まで雪壁なのですが。

上部は硬い氷でした。

左の微妙なツラララインを登りました。

右側の比較的安定したライン。

 

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2018.11.03 奥又白池散策

2018.11.03 奥又白池散策

7:00上高地河童橋 8:35新村橋 9:35松高ルンゼ分岐 12:10奥又白池  16:30上高地バスターミナル

今シーズン上高地入りしたのは奥穂高南稜登攀の一度だけ、何とかもう一度と思い奥又白池を散策してきました。紅葉は既に終わっていましたが、冬山の雰囲気十分の静かな奥又白池を堪能しました。前日に登ったと思われる単独の登山者のトレースに助けられ、何とか最終バスに間に合うことが出来ました。

6:15の始発のバスで上高地入り。天気は予報がはずれ上部に雲がかかっていました。

久しぶりの新村橋。

パノラマコースから松高ルンゼ。中畠新道は右の尾根。

松高ルンゼは凍っていました。

松高ルンゼを抜けました。

最後足首までの雪壁をトラバースして池へ。

奥又白池と前穂高北尾根。

コーヒーを沸かす時間はありませんでした。展望台に登り一目散で下山しました。

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2018.09.23 奥穂高岳南稜

2018.9.22~23 奥穂高岳南稜

9.23 5:10岳沢テント場 5:50取り付 10:30南稜の頭   10:50奥穂高岳山頂 12:40紀美子平 14:00 岳沢テント場

4年前の5月の連休に登ったことのある、ウェストンと嘉門次の初登攀ルート。初登時の無雪期に登りたくなった。積雪期は南稜下部はいろいろなラインから登ることが出来る。雪が無いと下部のルート取りが複雑そうなので前日に偵察し自信満々で取り付いた。取り付きのゆるい滝の上に2組の先行パーティ。最初のパーティは左へ直上している。ルートから外れていると思われた。取り付く前に落石を落とされたので暫し退避。我々は大滝側へ途中からトラバース。先行パーティが直上して間違えていたので我々は右へトラバース、しかし草付きを右へ行き過ぎてしまい、大滝の上段の基部まで行ってしまった。滝には残置も何もない。滝は登れそうだったが上部の草つきやブッシュ帯は厄介そうだった。早々に諦めて戻ることにした。40分のロス。ルンゼでガイドパーティと思われる6人ほどのパーティに追い付く。彼らを追い抜き、ルンゼの末端でスラブ帯に出る。スラブ帯は踏み後もあったので左側へ撒くことにした。しかし、左側は物凄い這い松帯、少々トライしたが早々に諦めてスラブ帯の下へ戻った。ガイドパーティはスラブ帯の下部を滑りながら登っている。我々は右側を撒くことにした。右側はトレースが明瞭で、途中一箇所スタカートをまじえる登攀で稜線上へ出ることが出来た。核心部はここまでで、あとは積雪期と同じ岩稜を南稜の頭へ。4時間40分もかかってしまった。積雪期は取り付きから3時間30分で登れたが、行ったり来たりの2度のルートミスで時間を使ってしまったようだ。やはり南稜は積雪期に登るルートか?しかし、穂高の南稜は素晴らしいクラシックルートに変わりなかった。

2014.5.2-5.5 奥穂高岳南稜

偵察散歩。

ルートは明瞭です。

取り付き近くに残っている雪の塊が危険です。

小屋がいっぱいで仕方なくテント泊でした。夜、隣の酔っ払いのうめき声で睡眠不足。

取り付いている先行パーティ1と準備の2名。

ガイドパーティに合流。想定したルンゼを登る。

岩稜へ出れば安心です。

南稜の頭で万歳。

奥穂高山頂より前穂高方面。

重太郎新道の下り。紅葉がはじまっていました。

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2018.08.30 ハワイオアフ島の岩場MokuleiaWall

2018.08.30 ハワイオアフ島の岩場MokuleiaWall

ハワイを家族旅行中でしたが、ハワイにも岩場があるとのことで見るだけでしたが行ってきました。ハワイとクライミングはあまり似つかわしくありませんが、急に興味が湧いてしまいました。数か所の岩場があるとのことですが、行ったのはMokuleiaWallというオアフ島北側にある岩場です。いわゆるサーファーの聖地、ノースショアの岩場です。DillinghamAirFieldという小さな飛行場の先、海岸線の道路の3キロ程走った海岸から岩場に向かいました。海岸線から顕著な岩場が見え、トレールの入り口には、クライミングに対する警告の看板があり直ぐに解りました。岩場への道は良く整備されており岩場の下まではゆっくり歩き30分弱。海岸からの標高差は180mほどでした。岩は湯河原の幕岩と同じ様なチャートで硬い岩質のようでした。この岩場にはトップロープをセットするための細いラインが設定されており、このラインにロープを結び付けトップロープをセットするようになっていました。各ルートにはケミカルのアンカーがしっかり打たれていました。数年前に事故があり、しばらくは登攀禁止だったとのこと、トップロープクライミングを奨励しているようでした。岩場は25mくらい、50mロープで十分そうでした。岩場には誰も居ませんでしたが、北面の岩場なので日の陰る午後に登られているのだと思います。岩場からはノースショアの美しい海岸線が望まれ、貿易風が北側から何時も吹いているのでは思われました。次回機会があれば登ってみたいと思います。この岩場はHawaiiClimingCoalitionという任意の団体が管理しており、登るためには登録が義務ずけられています。HCCのサイトから無料で登録できます。

KaenaPointが岩場への入り口です。

海岸線の道路から一目でわかる岩場。

トレールの入り口には警告の標識。

 

トレールは良く整備されていました。

岩場の全貌。

トップロープセットのためのライン。

Topoがなかったのでルートは良く解りません。

幕岩の正面壁のような岩場。

岩場からは美しいノースショアの海岸線。

 

 

 

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2018.08.18 小川山東俣沢”野猿おとし”

2018.08.18 小川山東俣沢右岸“野猿おとし”

8:30取り付き 11:30終了点

篠原、松原ガイドがルート整備をして紹介したクラシックルートを登りに行きました。ルートは1p目にボルトが1本あるだけでしたが、潅木などが切られてあり下山道も適当に伐採されていました。ルートは難しくはありませんが、ルートファインディングを楽しめました。露出感のある爽快な尾根クライミングで、クライミング+ハイキングとも言えます。

水量があったので堰堤を裸足で渉ります。釣り人が迷惑そうにしていました。

1p目。幕岩のシンデレラフェースに似ていると言われる。

快適な岩尾根。

1本のロープに3人で登りました。

ルートの核心部。露出感があります。

小川山が見渡せます。

リードお疲れ様でした。

終了点の木と川上村のレタス畑。

 

 

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2018.08.04 八ヶ岳中山尾根+ぎょうじゃでギョウザ

2018.08.04 八ヶ岳中山尾根+行者で餃子

http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/archives/51254117.html

赤岳山荘6:00 赤岳鉱泉7:30 中山尾根取り付き9:00 終了点11:35 行者小屋12:45  赤岳山荘15:00

ヨーロッパから帰ってとんでもない暑さが続く。涼しい北アルプスは遠すぎ。谷川は暑いし蚋がいる。そのようなことで高度が高く乾燥している八ヶ岳へ行くことになった。しかし大同心は取り付きまでの登りに自信なし。小同心も同じである。結局アプローチシューズで登れ、ギヤも最小限、ロープも細いシングルで大丈夫な中山尾根と決めた。取り付きまでは途中でトレースが無くなっても何と無く取り付きの尾根へたどり着く。登山者の多い八ヶ岳の中では静かな登りだった。登攀は下部の2ピッチ、上部の2ピッチだけだが出だし恐々だった。ドロミテの石灰質の硬い岩とは大分違った。確かめながらの登攀だった。地蔵尾根を降り、行者小屋では“行者で餃子”という企画で長野では有名らしい餃子チェーン”テンホウ“の餃子を1皿500円で提供していた。丁度昼食時だったので2皿堪能して下山した。

中山尾根取り付き。

1p目出だし。全てが信用できない八ヶ岳の岩。

2p目。左の草付を登らず、直登してみました。快適でした。

最後の乗越。

縦走路にて。

”行者で餃子”。

1皿500円の”テンホウ”餃子。下界ではいくら?

 

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2018.07.12~07.21 Dolomite の山旅2018

2018.07.12~07.22 Dolomite の山旅2018

昨夏も訪れたドロミテへ再度旅することになった。氷河をともなうアルプスの高山は気象条件などが厳しく行動も制限されるが ドロミテには氷河が殆ど無く、車でアクセスし易いルートが多数存在する。10日弱の短い日程、この頃の体力の衰えを考えるとドロミテは最適のフィールドだと考えられた。

7/12

羽田より初めて乗るEmirates航空で日付けが変わった頃出発。Emirates は羽田の夜発かつ荷物を30キロまで預けることが出来るので登山者には優しい。難点は飛行距離の長いドバイ経由南周りでヨーロッパへ飛ぶこと。しかし、ドバイを訪れるのは初めて、空港だけの滞在だが楽しみだった。ドバイの空港は思ったように金ぴかだった。貴金属の免税品店がならび新興国の典型的の空港という感じだった。ドバイより更に6時間の飛行でイタリアのベネチア着。ベネチアでレンタカーを調達、マニュアルシフトに戸惑いながらCortina d’Ampezzo へ向う。Cortinaから去年通ったFarzarego峠を越えてBooking.comで予約した山小屋に近いロッジへ。峠を越えるとイタリアというよりチロル地方なのかもしれない。

早朝のドバイ国際空港

金ぴか免税品店が並ぶドバイ空港。

Hotel Al Sasso Di Stria。Hotelというよりも山小屋に近い。

7/13

1stSella ViaSteger

時差ぼけだが早速、Sella峠へ向う。スキー場の町Arabbaを越え、Pordoi峠を越え、Sella峠へ。途中岩壁だらけで良く解らないがGoogle のナビの導くままに到着。みやげ物屋兼カフェが2軒だけのSella峠の問題は駐車するスペースが限られることだった。しかし、峠を越えた先にスペースを見つけ何とか駐車できた。海外での登攀で難しいのは何処が最適の駐車ポイントか?国内では当たり前のことが海外では極めて難しい。峠から一番近いとされる1st Sella Tower へ向う。Sella Tower から峠のスカイラインを越えて南面へ出る。Topoを見て一番解りやすそうなⅣ+のルート Via Stegerを目指す。取り付きと思われるガリーの奥で登攀開始。3級程度のフェースを登りザレを登り左のカンテラインへ出る。2p目、Topoだと1級のトラバース20mとあるが、右へトラバース20m出来ない。1級とは殆どバンドのはず。仕方がないのでカンテを更に登り、右へトラバース10m。上のチムニーの下まで。3p目チムニーを登るが残置無し。余り登った形跡なし。途中のスレッドにランニングを取り20m登るとカンテラインの大きなテラス。支点があることを期待していたが何もない。岩角で支点を作りフォローを上げる。ここで行き詰まってしまった。右のフェースを上へ登れそうだが残置はまったくない。フェースの上部はバルジになっており越えられるか如何か自信がない。この様な状況では撤退が常道と考え、ここまでとする。懸垂の支点は?200kg以上と思われる岩がテラスにあった。これに捨て縄を掛け、カラビナを一枚捨て、支点とする。最初、恐る恐るの50m懸垂+20m程のクライムダウンで取り付きへ。一番解り易いと思って取り付いたルートだったので自信喪失した。南面を暫く探索してセラ峠へ戻る。峠を北側から続々とクラシックカーが登って来る。ドロミテの急坂を100年前に製造されたT型フォードと思われる車まで登って来た。マニアだったら暫し釘付けだろう。セラ峠からCanzeiへ向う。Booking.comで予約したアパートメントロッジはCanazeiの先、Campitello di FassaのCasa Prinoth.。Google に導かれ近くまで行くがタドリつかない。Owner も電話に出ない。1時間ほどウロウロしてやっと見つけることができた。岩場でウロウロ、宿探しでウロウロの一日だった。アパートは広く快適だった。

セラ峠手前よりSellaTowers南面。

SellaTowers北面。

1stSellaへのアプローチ。

ここで行き詰まる。

大岩の懸垂支点。

びくびくの懸垂ロープ。

残念な下山。

高山植物真っ盛り。

Sella峠より。

クラシックカーの行列。車通の話によるとイタリアのブカッティーらしい。5億円との説も?

T型フォード?

 

7/14

1stSella南東壁 Kostner-Pirastrini

昨日の痛手から立ち直るために再度1stSellaへ。グレードが3級で簡単と思われる南東面のKostnerChimmneyへ向う。昨日登った南面を更に廻りこみNormal Route取り付きの手前を左に向う。バンドが切れた辺りが取り付きの思われた。

1p目 簡単な草付き混じりのフェースを無理やり60m。セメントで固めれれたペグの支点へ。先行パーティが出たばかりだった。先行パーティは2パーティ見えたが、1パーティは左の草付バンドを左へトラバースして行った。

2p目 Kostnerチムニーを登る。3級とあるが取り付くと濡れているのと、ツルツルに磨かれた岩で3級ではなかった。幸い残置が3本ありA0で何とか乗り越す。残置がなかったら登れなかったかも?20m。

3p目 フェースからクラック、40m。2箇所ほど緊張した。

4p目 簡単なクラックから正面の被り気味のクラックを避け、右へ5mトラバースしてチムニー状のテラスへ。20m。

5p目 大きなピナクルと垂壁の間を登るが7,8mピナクルを利用して垂壁へのり移るとろで思い切りが必要だった。垂壁が濡れており膨らみを乗り越すのに苦労。25m。

6p目 傾斜が落ち、簡単なフェース50mで頂稜へ。

登攀ガイドの3級とは程遠い4級から5級の感じだった。恐らく、KostnerからPilastriniというⅣ+のルートを登ったと考えられる。CasaPrinoth泊。

1stSella 南東壁。

1p目の登攀。

3p目Kostnerチムニー。右側へ移る時が被っていて難しい。

4p目。見た目より難しいところが出てくる。

右側の隣ルートを登っているが我々のTopoにはない。

頂上稜線の終了点。

今日もバイカー天国Passo Sella

7/15

未明より雨。登攀は無理そうなので、VajoletTowersへアクセスする町、Pera di Fassaのリフト4人乗りリフトの駅まで偵察に行く。そこから、連絡バスでRifugioGardecciaまで行けるらしい。更に徒歩1時間弱でRifugioVajoletまで行けるらしい。午後からVajolet小屋まで入ることも考えたが、天気も回復してきたので、Sella峠の先、Citta dei Sassiへクライミングの練習に行くことにした。20m以下の岩が無数にあり目指す岩場になかなか辿りつけなかった。簡単そうな岩場に来ると昨日下山のとき一緒になり下山ルートを教えてくれた、イタリア人ガイドとお客さん2名が練習していた。我々もその横のルートを登る。その後岩場をめぐり裏の岩場で練習を始めると、ガイドパーティ3名が合流。このイケメンガイドとは縁がある。雰囲気を知るだけの練習だが此方のゲレンデの雰囲気も理解できた。Pordoi峠を越えてArrbaへ。峠で5名程のバイクの日本人と出会う。バイクは此方でレンタルしたとのことで、“もう、カーブはお腹いっぱいです。”とのことだった。Arrba泊。

7/16

Piccolo Lagazuoi WestFace Giordano

今回はドロミテの西側と考えていたが、去年行ったCortinaの雰囲気が懐かしくなった。今日は Farzarego峠近くのPiccolo Lagazuoi西面へ行くことにした。一番簡単そうなルートを選ぶ。GiordanoというⅣ-のルート。

1p目 残置は無いが適当にフェースを登る。右側にガリーがあるのでガリーの左側を登ることを意識。30m。

2p目 左側の緩いカンテへ出てからひたすらフェースを直上。 35m.

3p目 簡単なフェースだが次のピッチのⅣ-は何処だろうと考えながらルートを選ぶ。30m。

4p目 緩い凹角の右のフェースを登る。チョット細かい程度のⅣ-フェースを15m登り後はフェース。

5p目 傾斜の落ちてきたフェースをルートを選びながら直上。50m.

天気も素晴らしく、写真を撮りながらの楽しい登攀だった。横断バンドの終了点から、バンドを右へ大きくトラバースして下降トレースへ出る。一箇所解り難い登り返しがあった。

Booking.comで宿を探しCortina のVictoriaHotelの屋根裏部屋泊。ここはロケーションも良くバイカーが多いバイカーの宿。

Piccolo Lagazoui 西面

駐車スペースから直ぐ壁に向かいます。

1p目。

1p目。気を付けるのはルートを外さないこと。

4p目の核心部。

4p目。フェースを左へ。

5p目出だし。出だしだけ少々緊張。

終了点の横断バンドから。左側はAverau,Cinque Tori 方面。

下降は解り難いところも。

 

7/17 

Tri Cima Cima Grande                        

Cima Grande Normal Route  6:50 取り付き 10:05山頂 14:10 取り付き

ヨーロッパのピークらしい十字架やマリア像のあるピークを登ろうということでTriCima(ドライチンネ)のCimaGrandeを登ることにした。CimaGrandeは去年天気が悪く、ルートも解らなくなり敗退したルートだった。4時起床、部屋でヨーグルトなどの軽食を済ませ、Auronzo小屋へ向う。今日は天気も良く、CimaGrandeもはっきり見える。先行するガイドパーティ2名は我々が取り付きへ到着するとき既に登り始めていた。今年は残雪が多く去年よりも時期が1ヶ月早いので取り付きには雪が大量に残っていた。50mの8.5mm1本だけの最小限の装備で取り付く。第1ノッチのコルからアンザイレン。第3ノッチまでは去年登っていたので全く問題がなかった。第3ノッチからは少々解りずらい、慎重に乏しい残置や支点を求めて登る。顕著なチムニーを登っていると右のカンテからガイドパーティが追い付いてきた。これでルートはファインディングの問題はほぼ解決した。離れないように一生懸命ガイドについていくがどうしても離されてしまう。RingBandと呼ばれる上部バンドを左へトラバースするところでガイドパーティにおいていかれてしまった。上部の岩場に何処で取り付くか迷ったがなんとか左上する凹角を見つけその後も少々の間違いの後ガイドパーティに祝福されて頂上の十字架へ。下りはロワーダウンと懸垂を多用したが懸垂の回収ロープが引っかかったりで登りと同じ時間がかかってしまった。後続のイタリアガイドは親切でロープの回収ではすっかりお世話になってしまった。

左はCimaGrande、右がCimaPiccola。コルの手前が取り付きです。

取り付きから上コルまでは雪が残っています。

取り付き。左上へガリーを登ります。

第一ノッチへのガリー。

第一のNotchから第二Notchへの登り。

第二ノッチから第三ノッチへの登り。

第三ノッチ。去年はここまででした。大きなバントが走り視界が悪るかった去年はウロウロしました。

 

チムニーでガイドパーティに先行してもらいました。

ガイドパーティの後に付くと気分が楽になります。

下り,このチムニーで回収ロープがひっかかりました。

先行ガイドパーティに離されたと思ったら、新たなガイドパーティ3人においつかれました。

上部バンドまでもう少しです。

待望の頂上十字架。

南方面、後日登るTorre Wundt?

下り開始。下りも登りと同じ時間がかかりました。

第一ノッチへの懸垂。

Cima Piccola Yellow Edge

取り付きへ戻りました。一安心。

7/18

昨日はガスが少々かかったが、今日は素晴らしい晴天だった。のんびりと屋根裏部屋のホテルを発ち、Misrina湖へ向う。Auronzoへの途中である。湖畔でウロウロしTorreWundtへの登り口の駐車場を見つけるかが駐車場は満杯。湖畔のレストランで昼食をとり14:00過ぎに戻ると駐車スペースを1台分を確保することができた。そこから今夜の宿RifugioFondaSavioへ約1時間30分。途中から明日登攀するTorreWundtのSouthfaceの下を通る。ザックをデポして取り付きを確認へ。丁度3名が下山してきたところだった。物凄い数のカムやナッツを持っている。自分は2番以下0.5までとマイクロカムを1個持っているだけだった。状況を聞くと彼らが強調したのは下降時の5回目の懸垂は25mで全然足らず苦労したとのことだった。小屋は取り付きから20分ほど。小屋はクライマーは他におらずトレッカー中心の小屋でのんびりしていた。ここからAuronzo方面などへ行けるらしい。この小屋はチロル衣装の肝っ玉母さんが切り盛りしていたが食事は美味しかった。

最高の天気でハイキング日和。

峠を越えるとTorreWundtが見えてきました。

小屋への道は明日登る岩壁の下を横切ります。

取り付きまで偵察。調度3名が下山したところ。貴重な情報を得ました。ルートも明瞭でした。正面の右上クラック。

イタリア山岳会の小屋。RifugioFondaSavio

今まで泊まったヨーロッパの小屋の中で一番ののんびり小屋。

夕食後の散策。日没直前のRifugioFondaSavio。

7/19

Torre Wundt South Face

Torre Wundt Massorana  8:25取り付き 10:45TorreWundt山頂 13:30取り付き

朝はのんびりした小屋だった。皆と一緒に朝食を済ませゆっくり出かける。今日小屋から取り付くのは我々だけだった。

1p目 簡単なコーナークラックを登る。下から見るよりスタンス、ホールドが豊富。ガイドブックにある支点が見当たらず最後ウロウロしてしまった。35m

2p目 登りはじめた立派な支点を見つける。支点の上へ乗り越すところが少々悪いがあとはテラスまで。20m。

3p目 浅いチムニーからコーナークラック。右のスラブとクラックのフレークを使って登る。慎重に登ると必ず何か見つかる感じ。」30m。

4p目 更にチムニーを登る。途中左がわの壁は右のチムニーからこえる。大きなチムニーの入り口のテラス。30m。

5p目 大きなチムニーを登り、テラスに出る。30m。更にフェースを登るがロープが重くランアウトするので緊張した。20m。チムニーの上の明るいカンテでビレイ。

6p目 簡単なバンドをいっぱいに50m。

7p目 簡単なフェースを15mで山頂へ。

山頂からは昨日登ったCimaGrandeが臨まれ素晴らしい景色だった。下降は西側を5回の懸垂で降りるが最初と最後回収ロープがひっかかり何とか回収することができた。Misrima湖の近くの駐車場へ戻りそのままCortinaへ。CortinaでSガイドと遭遇。明日CimaGrandeとのことだった。Cortinaでは行きつけの生ハムレストランへ。

取り付きへ。くの字形のクラックがルート。

1p目。

2p目。クラックの中にいるのですが?

2p目終了点。

3p目。クラックに入ると安定します。

3p目終了点へ。

4p目。クラック。

5p目終了点へ。

頂上へ抜ける。

頂上へ抜けました。

後ろはCimaGrandeです。

誰もいない頂上は気持ち良い。

CimaGrande。

初めてのところでの懸垂は緊張します。

4回目の懸垂。途中で50m懸垂に切り替えました。回収ロープ2度ひっかかりましたが何とか回収できました。

7/20

朝から余り天気は良くなかった。Cinque Torriの短いルートを登ることを考えたが、Sass de Striaの岩登りゲレンデへ行くことにした。このゲレンデは去年HexensteinのSouthAreteを登ったとき観察していた。天気が変わっても簡単に車へ戻れるゲレンデだった。現場に着くと、既に10名以上のクライマーが練習していた。年配者が多く、ウイークデーの鷹取のゲレンデという雰囲気だった。岩場の根元には雪が未だ残っている場所もある。雪が残っているので、空いていた5aのルートを登る。5aは大体5.8くらいだが、部分的に5.8という感じだった。2本目を登っていると雨が降り始めた。急いで終了点まで登り本日の終了。洞窟状の庇で地元のクライマーと雨宿り。シャンペンやハムなどを勧められる。我々もかりんとうなどを出し暫しの交流だった。我々を日本人と確認してから急に友好的になったようだ。

中高年も多く皆気軽にトップロープで練習していました。

5.8位のルートです。

靴が雪で濡れているので微妙です。

皆陽気なイタリアン。楽しかったです。

7/21

朝から激しい雨だった。15時過ぎのドバイ行きの飛行機へ搭乗するだけだったので余裕をもってVenziaの空港へ向った。ドバイには現地時間23時過ぎに到着。8時間以上の待ち時間の後、7/22の深夜猛暑の羽田に到着した。

8日間お世話になったFiat500。マニュアルも慣れたところでお別れでした。

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2018.4.28~5.4 知床の山旅

知床の山旅

2018.4.27

夕方東京発ひたすら運転して八戸港へ。八戸フェリーターミナルコンビニ駐車場泊。

八戸港フェリーターミナル。

2018.4.28

八戸フェリーターミナルより苫小牧へ。大谷がホームランを打った試合を見ながら7時間の船旅。フェリーターミナルより道東道追分インター近く、安平町の温泉施設ぬくもりの湯へ。道東道へ乗り行けるところまでと帯広方面へ向う。途中、札幌組3名のYさんより電話が入り、斜里道の駅で待っているとのこと。Yさんは旧アルムのメンバーで50年前に穂高の屏風岩の左端、ゼロルンゼと呼ばれるハング帯に現会員のHとルートを開拓した当時のアルムクラブのコアなメンバーだった。大学卒業以来50年近く札幌在住である。他の2名は昔神戸の山岳会で活躍した79歳のKさんご夫婦だった。今日中の合流は諦めて本別の道の駅ステラ泊。

本別道の駅ステラ。

2018.4.29

10時過ぎ斜里の道の駅で札幌組と合流。斜里の道の駅は駐車場が狭く大きなキャンピングカーでの車中泊は肩身がせまかったとのこと。早起き3名は斜里岳の取り付き根北峠と海別岳取り付きである天へ続く道の行き止まりを偵察していた。今年は雪解けが早いらしい。5名で羅臼岳を偵察に知床峠へ。知床峠は4/27に開通したとのことだったが峠の雪は少なかった。峠からの羅臼登頂ルート南西ルンゼ上部は黒々としていた。南面の雪渓も10時オープンの知床横断道路では相当緩むだろうし道路が閉鎖される15時30分までに下山するのは難しいだろう。登るならば夏道のある北側の木下小屋から登ることが考えられた。斜里へ帰る途中、海別岳の取り付きへ。“天へ続く道”終点付近の想定していた取り付き194m地点には全く雪が無い。海別林道沿いに313m地点まで車で登った。ここで少々雪が出てくる。車も2,3台ならば駐車できそうだった。そこから10分程歩いて偵察。雪が出てきたが上部まで繋がっているか不確かだった。どちらにしてもスキーでは無理だろう。夏道の無いこのルートは雪が無ければ苦労することは明白だった。斜里へ戻る途中、根北峠を偵察。心配された雪は峠からなんとか繋がっているようだった。明日は斜里岳を根北峠から登ることにした。温泉のある清里町の道の駅パパスランド泊。この道の駅は駐車場も広く快適だった。夜中、車が揺れるような強風が吹き登山を半分あきらめていた。

知床峠より羅臼岳の南面。南西ルンゼの上部はまったく雪が無い。

2018.4.30

斜里岳スキー登山。

根北峠 7:00 1130m地点10:05  根北峠11:30

朝4時起床、風は弱まっていた。根北峠へ向う。予想された他の登山者の車も無い。490mの根北峠でシールを装着し5名で斜里山頂へ向う。暫く樹林帯の緩いスキー登高が800mあたりまで続く。ここでK夫妻は峠へ引き返す。残る3名で傾斜の増した尾根をスキー登高。雪が切れているところもあり、キックターンに苦労する。1130mあたりまで登り尾根の上へ出たが這い松の混じる尾根が続いている。山頂尾根の上部も南側は緑が多くスキーでの登高は苦労が多そうだった。ここで、上部は風も強そうだし今日は終了として大休憩し景色を楽しむ。根北峠までの滑降は木が多く余り楽しくないが歩くよりははるかに楽だった。下降途中、若者3名(スキー2名、スノーシュー1名)、テレマーカー1名が登ってきたが若者3名はやる気満々だった。根北峠にはK夫妻が無事に待っていた。明日の天気予報は悪く停滞のつもりで斜里道の駅泊。

根北峠からの林道沿いに取り付く。

林の中の緩い斜面を気持ちよく登ります。

斜里岳への稜線で出ました。

稜線上も青々としています。ここで終了。

今回あきらめた海別岳。

札幌のYさん。

ほとんどが横滑りでした。

2018.5.1

朝より霧雨模様。午後より天気が少し回復したので岩尾別温泉へ羅臼岳への偵察に行く。“ホテル地の涯”は6月の営業をめざして改装中だった。ホテルの裏にある木下小屋付近に雪は無く、少し登ると雪が見える程度だった。明日は登山靴で登ることになった。登山靴を持って来なかったYさんはアプローチシューズにアイゼンを着けて登ることになった。ウトロへ戻る途中、知床自然センターに寄り熊よけスプレーを借りる。一日1000円、安全のための2000円投資。ウトロ道の駅にて車中泊とした。駐車場で足立から来た男性1名が話しかけてきて明日スキーで羅臼岳へ登るとのことだった。状況についてはお話したがスキーで登るつもりらしい。

2018.5.2

羅臼岳登山

木下小屋4:30 弥三吉水あたり7:10羅臼平上部8:50   羅臼岳山頂10:50 木下小屋15:00

3時に活動開始し、コンビニに寄り岩尾別温泉へ向う。未だ暗かったので鹿や狐などの動物に注意しながらの運転で木下小屋まで行くが我々だけだった。大分明るくなっていたが用心のために熊よけ爆竹を鳴らし出かけた。鈴、電子ホイッスル、ラジオなどが熊避けの道具だった。昨日借りた熊スプレーは最後の手段。樹林帯の急な登りから雪のある稜へ出る。途中夏道を外してしまい、藪の中を進む。思わぬ時間の消費だった。藪を抜けると潅木のまばらな雪原へ出た。このあたりが弥三吉水といわれる夏の水場かもしれない。ここでK夫妻は引き返すことになった。ここから夏道を大きく右に外れ、スキーのシュプールのある尾根を目指す。途中大きな熊の足跡を発見。指のあともハッキリ残っている2時間以内の足跡だった。ここでアイゼンをつけ正面の尾根の急な雪壁を登る。広い尾根を左へ戻るように羅臼平の上部へトラバースして出る。ここからは羅臼岳は目の前なのだが、青々とした浅い這い松帯に正面をふさがれる。高山植物帯とみられる斜面を恐々と登り、左側(羅臼側)の夏道へ出る。数分で羅臼側からの登山道へ合流した。頂上へは雪壁を直登氏最後は右にトラバースして山頂直下の岩場を避けた。誰もいない羅臼の山頂は静かだった。山頂では今まで見えなかった国後島がかすかに見えるほど天気が回復していた。アプローチシューズにアイゼンとうい即席の装備で登ったYさんだったが気温が下がらず幸いだった。木下小屋へはK夫妻も無事戻っており安心。足立からのスキーヤー1名は途中で引き返したとのこと。帰りは知床自然センターに熊スプレーを返還、熊の足跡の件も報告した。あの辺りには雄のはぐれ熊が出没するとのことだった。清里町パパスランド泊。

小屋からの急登がおわり雪のある稜線へ。

弥三吉水あたりで休憩。

熊の足跡。爪あともクッキリ。かなり大きい熊でしょう。

羅臼平へトラバース。

羅臼平付近。雪が少ない。

羅臼平上部。這い松帯に進路をふさがれました。夏道はもっと左。

Nさん。後ろはオホーツク海。

U。アルパインスタイルの方が楽です。

アプローチシューズで頑張ったYさん。

2018.5.3

天気は霧雨。赤岩青巌峡の岩場に立ち寄って札幌へ向う。寄り道した摩周湖もまさに霧の摩周湖。視界は20mほど。本別道の駅ステラに再び立ち寄り、アンコロ餅を買う。この辺りの小豆の餅は絶品である。残念ながら”おはぎ”は無かった。赤岩はまたの機会として札幌へ。札幌南区、滝野ゴルフクラブ近くのYさん宅へ。5年かけて自分で造った素晴らしい家だった。豆乳鍋をNさん主導でつくり5人で楽しい反省会。

Yさん自作の家。軽井沢の別荘のようです。次回からの北海道活動拠点?

2018.5.4

朝3名と別れ小樽へ。夕方小樽よりフェリーにて新潟へ。

2018.5.5

新潟港着

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