2011.9.23~9.24 穂高周遊(44年ぶりのドーム中央稜)

9/23 7:00上高地 10:30本谷橋 11:50横尾本谷二股 14:30涸沢小屋 17:20北穂小屋

9/24 6:15北穂小屋 7:27ドーム中央稜取り付き 7:35登攀開始 10;00登攀終了 12:00穂高小屋    13:00穂高小屋発 13:40奥穂高 14;:20紀美子平 16:;45岳沢小屋 18:45上高地山岳研究所

参加者:N,U  U記

8月のヨーロッパアルプスで痛めた腰、膝のリハビリの登山だった。

徳沢園のTちゃんにコーヒーやらメダリストを頂きかガイドのNさんとも談笑する時間以外は何時ものように本谷橋まで来た。涸沢までのマンネリの道をさけ横尾本谷の左股を大キレット上部へ抜けるつもりで本谷の左岸をすすむが捲き道は状態が悪く時間を食う。二股と思われる地点で左の顕著な沢に入り1時間ほど進むが何か雰囲気が違う何やら左側の上部から人の気配、何か見慣れた景色。結局涸沢への一般道へ合流してしまった。途中1000円を拾ったのが唯一の成果、大幅に時間を食ってしまう。涸沢小屋からは天気が悪化、上部では雪が舞い始め気温低下の中北穂小屋へ辿りついた。北穂小屋は小さいが食事も従業員の皆様も素晴らしい。40数年前、B沢奥壁で新ルートを拓いていたとき落石を受け辿り着いた時の北穂小屋とは大分違った雰囲気だった。

滝谷のドーム中央稜は高校からのアルムの仲間Hと登って以来44年振り?しかし、Copyしたtopoを車に忘れてしまった。記憶はほぼゼロ、北穂小屋に貼ってあった取り付きまでの案内を頼りに懸垂地点へ進むが踏み跡らしきものが多く迷ってしまう。懸垂地点は上か見ると陰になっており見つかりにくい。25mギリギリの懸垂で取り付きまでのバンドへ。7時30分過ぎなのにとても寒い、いやいや手袋を脱いで取り付く。昨日の雪が凍っている箇所があり慎重に登攀開始するが寒くて体が良く動かない。

1p目:ここは間違い様がない。チムニーから抜けるのか、左のカンテに連打してあるハーケンか暫し悩むがチムニーから左にチョックストーンを越える。テラスから更にカンテを登り大きなテラスへ50mギリギリ。

2p目:テラスからは4通りくらいルートが取れそう。残置がたくさんある。左のフェース、カンテを直上、カンテを少々回り込み右のカンテ、更に回り込んだクラックなど。Topoがないので判断に迷う。結局左のスラブを直上、最後は被っているがA0で越える。あまり登った形跡がなく恐らくは冬の人工ルートかも。Topoでは右に回り込んだところのカンテだった。

3p目:Topoの記憶では1級だったのでコンテで進む。

4p目:ここでまた迷う。左のカンテを真っ直ぐ登る、ワイドチムニー、凹角からフェース左へクラックを登るか右のチムニーを抜ける。そして更に右のフェースにもルートがある。結局状況の解りやすい右のフェースを選択した。フェースを右上、微妙にバンドに這いあがりバンドを左へ進みテラスへ。Topoでは凹角からチムニーが正解だった。

5p目:顕著な凹角を登り最後はカンテを左に乗越すが微妙。最後は左、直上、右と3つの選択の余地。正解は右だった。

Topoなしで迷い迷いの登攀だったが10時に終了。やはり40数年前登ったという安心感なのか登攀自体は結果順調、滝谷で唯一つ残された硬い岩場を登ることが出来楽しかった。

滝谷上部には我々だけ。徳沢のTちゃんに聞いた通り、出合から入ったガイドのkさんパーティと思われる2人が4尾根を速いスピードで登ってきていた。

順調だったので迷いなく前穂高へ縦走を選択。登山客で賑わっているので渋滞をかわしなら穂高山荘へ。途中、涸沢岳直下で8年前遭難したOさんを偲び暫し黙とう。

奥穂高への最初の梯子はもの凄い人。長野県警が登り規制の最中でなかなか登らせてくれない。上へ抜けるからどうにかしてくれと頼むがなかなか解除されない。30分以上待って

やっと奥穂高へ。素晴らしい縦走日和なのだが今日中に下山と考えているので唯歩くだけ。

紀美子平から日本山岳会の山岳研究所へ電話して部屋が空いているか聞いてみる。泊めていただけるとのことなのでノンビリ岳沢、上高地へ下山した。山研ではU野夫妻に突然ながらも食事も用意して頂き、冷えたビンビール大を6本飲み快適に過ごすことが出来た。

結論から言えばリハビリには少々ハードな山行だった。

横尾本谷左股への渡渉。

まだ横尾本谷左股だと信じて登っています。しかし、左の山波は屏風岩の頭?

滝谷ドーム中央稜取り付き。40数年前の記憶も少々。

1p目終了点へ。シャモニーのスネルスポーツで購入したピンクのGrivelのヘルメットが似合います。

2p目。結構大変でした。本当は左側から出てきたはずです。

 

 

前穂高岳重太郎新道の下りです。友人Oさんが輸入するVistJapanの新しいトレッキングポールを試験使用しています。制作しているのはイタリアのKomperdell.

 

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