2013.05.26一ノ倉沢烏帽子奥壁デイレッティシマ転じて変形チムニー

参加者K,T,U (U記)

ディレッティシマ(direttissima)イタリア語らしいが、1960年代に登っていた人間には何か強烈な憬れがある。Eiger北壁のJohnHarlinルートから始まり、岩壁をダイレクトに登るラインは開拓されつくした岩場での新たな取り組みでもあった。アルムクラブの仲間と共に屏風岩東壁にルートを開拓したのもそのころであった。今回、K師匠が以前に登ったことがいるという烏帽子岩ディレッティシマルートに、単純にdirettissimaに魅かれ挑むことになった。前日南稜フランケを登り意欲満々で臨んだのだったがーーー。

変形チムニーの取り付より、K師匠のリードで取り付き。残置が無いので、結局変形チムニーのラインに近いところを登り変形チムムニーの1p目の終了点へ。左上15mほどのところに昨日登った南稜フランケの1p目終了点が見える。このあたりは様々なルートが交錯していて解り難い。2p目も結局変チのラインを登ってしまう。良く解らないので、変チのラインで、チムニーの下まで登ることにした。3p目は真っ直ぐチムニーに向かわず右のカンテ沿いに登り最後左にトラバースして変チ下の支点へ。記憶では真っ直ぐ登ったのだったが?チムニーの下の支点からディレッティシマへ戻るつもりだったのだが、チムニー左の垂壁は まん中の小さなハング上に古いシュリンゲがぶら下がりその他の残置は見当たらない。とっても登る気がしない、今回はすっかり戦意喪失、あきらめて変チを登ることになった。44年振りに登るチムニーは、乾いており快適なクライミング、最後の乗越では記憶に残るガバを掴み大感激。あの時は、その後ヨーロッパで遭難したKと2時間40分で抜けた変形チムニーだった。ディレッティシマからセンチメンタル変形チムニーに変更した時点でこの登攀は終わり、3p懸垂で取り付きへ。

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1p目。本当は1oメートル左のラインか?

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2p目。左へ軌道修正するのだが?

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小さなハングにシュリンゲ。その後電話で話したKガイドによると白いハングと変チの間を登るとのことだが?

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変形チムニーを登る。チムニーの左を登るのか?

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