2013.08.31 奥多摩 越沢バットレス

【ちゃんこ スズメバチの乱舞に顔面蒼白 の巻】

 

みなさま、こんにちは。

ちゃんこです。

盆も過ぎたというのに酷暑つづきの日々、実は31日・1日はそんな酷暑の

下界を逃れ北岳に涼を求めに行くはずでしたが折からの台風と前線の影響が懸念される為

やむなく山行中止の連絡を会のMLに入れ

週末の無聊を如何に慰めるかを思案していたたところ、

友達の少ないちゃんこを哀れに思し召したU御大から早速に『越沢に行こう』

とお誘いいただきました。

 

メンバー:U野御大 N女将 ちゃんこ

AM9時に鳩ノ巣駅前集合。なんだかドぴーかん晴れでじりじり暑いです。

U野御大・N女将、ヨーロッパ遠征から帰国後なんとなく調子がイマイチとのことです。

お疲れもあるでしょうね・・・・

40分ほどで岩場に到着。このクソ暑い中で登るアホなんかいないよねーと話しながら

の道すがらですが案の定誰も取り付いていませんでした。

取り付き下の東屋でゆるゆると準備を整え取り付きにあがると下から人の声が聞こえます。

お二人のパーティが上がってきました。

なんて奇特な方たち・・・・いや人のこと言えないから。

さて、左ルートから取り付きます。

三ッ峠でツルベで登ったことで自信をつけたちゃんこ、果敢に

『1P目、リード行かせてください!』と志願。

はぁよっこいせ♪っと・・・・

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ほぅほぅ・・・・

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ふむふむ・・・・

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あれ・・・・・・?

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・・・・・・・・・・・・( ゚д゚)????   詰んだ・・・・・

『すみませーん、リード交代おねがいしまーす!!!』

ヘタレ全開(汗

ロワーダウンしていただいてU野御大に交代。

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あぁぁぁ~そうなんだ!!ってことなんですよね。

 

その後順調に登って1P目終了のテラスに懸垂で降り立ち、第2スラブに取り掛かろうと

同ルートの先行パーティのフォローの離陸待ち。先行パーティの女性リード

スムーズでかなり登れる方みたいです。と、突然悲鳴が上から。

見上げるとリードの女性が通称蜂の巣ハングの右下あたりでスズメバチにたかられています。

手で払ってしまったのか、連中は仲間を呼んで見る見るうちに雲霞のように彼女を攻撃し始めました。よく見ないと気がつかなかったのですが、蜂の巣ハングの下に巨大なスズメバチの巣がぶら下がってる!!

直ぐに降ろさないとヤバイ!でフォローの方が彼女を救出に向かうのをN女将がビレイ、

彼女をロワーダウンさせ、テラスでちゃんこが待ちうけ確保します。下りている最中も彼女は襲われ続けたショックから足取りもおぼつかない感じでした。そりゃそうです。あの高度感のなかでバカでっかいスズメバチにそれも無数にたかられてショックがないわけありません。

彼女をテラスに降ろしている間、U野御大は取り付きへのロワーダウンの準備を進めます。

ちゃんこは彼女にセルフビレイをとらせ、ふらつく身体を支えながら励まし、準備完了を待ちます。幾分かほっとしたようで、気丈に痛みに耐えておられました。

直ぐに2回目のロワーダウンの段取りが整いU野御大が立ち木にビレイを取りロワーダウン。

N女将が続き、その後U野御大はロープを組みなおし懸垂、ちゃんこと続きます。取り付きから救急連絡、N女将は女性を支え励ましながらで車が乗り入れられるところまで。

我々はギア類を整理し手分けして持ちあとを追います。

最後尾のちゃんこが林道終点まで上がると既に彼女とパーティの男性は救急車に乗り込んで搬送先の確定を待っていました。救急隊員によるとショック状態にはなっておらず大丈夫だろうとのこと。一安心。やがて搬送先が決まり救急車を見送った我々はガチャ分けしてゆるゆると下山を始めました。

緊張感から開放されたちゃんこ、もうアタマんなかは

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これでイッパイ。

リードをヘタレた反省もどこ吹く風で

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嗚呼

 

前途多難・・・・・

 

<その後>

病院に収容された方は20数箇所刺され(!!!!)ておりましたが

治療の結果入院するまでのことはなくお迎えに来られたご家族と無事お帰りになりました。

本当によかった!!!

【登攀のダメ出し=反省点】

・ダブルロープの意味をわかっていない!

→アタマで理解していても確実に実践できなければ意味はない。

・ルートを読むチカラがまだまだ低い!

→落ち着いて廻りをみているか?

【学習】

・事故からの救出実践

まずは迅速に安全なところまで事故者をおろし確保することが最優先。

当然ながら懸垂ではなくロワーダウンが安全で確実かつ迅速。

 

 

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