2013.06.01 谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢中央カンテ

参加者Uさん、Nさん、O記

谷川岳といえば、剱岳や穂高岳周辺と並ぶ三大岩場と呼ばれている場所。クライマーを目指してゲレンデをうろうろしている私にとって、また数々の小説の舞台となっている谷川岳はあこがれの場所のひとつだった。「ようやく俺もクライマーになれるのか」と喜び勇んで準備を始めた。

今年は例年より早く梅雨入りしていたが、当日は素晴らしい快晴。
当初予定していた幽ノ沢は雪渓の状態が悪いという情報を得た為(割れ目と泥沼)一ノ倉沢へ転進する事となった。デビュー戦が有名な一ノ倉に変わったのは、私にとっては却って良かったかもしれない。

道中で「南陵」と「中央カンテ」どちらに行きたい?と聞かれるが、どちらも知らなかったので、「難しい方へ」とお願いした。Uさん、Nさんのような素晴らしいクライマーと行けるのであれば、自分で行くことの出来ない難しい方に決まってる。

取り付き付近に荷物をデポし、セカンドで登攀開始。
右にトラバースし、岩を巻く形で上に登るため、先行者の登ったルートを確認できない。最初から緊張のスタートとなった。何手か先を読み途中で詰まらないよう注意し進んで行く。少し怖かったが、Nさんから何度もやさしい声をかけて頂いた。

数ピッチ登ると調子が出てきた。Uさんに外岩に連れて行って貰った効果が出たのかルートが良く見える。少し難しいルートを選んで登ったりしていた。Uさんに「浮ついた気持ちだと死ぬぞ」というような事を言われたが、あこがれの場所で気持ちを抑えるのは難しかった。

そんな折、草を踏んづけて滑り、一瞬両足が宙に浮いた。体から冷や汗が噴き出る。
草は滑るという当たり前の事すら知らない、初心者的なミスだった。いや、滑る事はわかっていたけど、実際にボルダリングシューズだとここまで滑るとは知らなかった。
自分はまだまだ経験が足りないのだとようやく自覚した。

以降は更に慎重に歩を進め、A0することなく終了点に到達。
谷川の雄大な景色を眼下に収めました。

8:10 登攀開始
12:20 登攀終了

 


新緑の中を歩く


一ノ倉沢の岩壁。こんなにも大きいものかと驚きました。


先週に比べ、かなり雪の量が減っていたそうです。


ダイレクトカンテを登攀している人が見えます。


中央カンテ取り付き付近から南陵を見たところ。


1ピッチ目のトラバース


リード中のUさん、安心感があります。


Nさんはロープを一度ももつれさせず、キンクも殆どありませんでした。さすがです。


空中懸垂!!


順番を待ちながらのんびりクライムダウン。


夕暮れ時の一ノ倉沢

以上です。

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