2014.08.02 子持山獅子岩

2014年8月2日 子持山獅子岩

参加者 U野、N雪、O田(記)

~情けは人の為にあらず~

前日夜に神田に集合し、前夜泊場所である「道の駅こもち」を目指す。
途中、上空に何度も稲妻が光り、不安な気持ちが倍増する。山に行くのは嫌いではないと思うのだか、毎回緊張するのは何故だろう。ベテランの方々や、厳しい山行をする方達はどんな気持ちで山に向かうのだろうと、とりとめなく考えている間に道の駅に到着。群馬県は意外と近い。

子持山獅子岩は7ピッチのルートで、マルチ入門とされているらしい。
webで山行記録をみていると、かなり辛いグレードと書かれてる方が多く、ますます不安。入門だろうが何だろうが、私は登るしかない、けど、登れるのだろうか・・・。

当日は6時頃から、ゆっくりと支度をして子持山に向かう。
登山道から取りつきまでは1時間もかからない。人気のルートとはいえ、夏は暑いから避けられているらしく、私達以外には先行1パーティーのみ。後続を気にせず登れるのは、初心者の私にとっては有難い限りだ。

リードUさん、私、Nさんでの順序で登る。『結構、悪いな~』なんていいながらスルスル登られるUさん。
『悪い』って言葉が脳内でリフレインしていく。はぁぁぁあ。出来ることなら登りたくない。ビレイ解除から『いいよ』のコールを聞き、意を決して登り始める。登り始めて途中、「悪い」の意味が分かってくる。逆層(外傾)だからか、見た目より嫌な感じ。手が心元ない。足もあるけど微妙。登っていても頂上はまだ見えない。その後、2ピッチ、3ピッチと進んでいくが、進むにつれて、さらに悪くなる印象。ハッキリ言ってルートのどこがどうなんて、あまり覚えていない。とにかく登ることにかかりっきり。ビレイポイントで休んでる間も、「ヤダな~」と思っていたが、背後の景色を見ると心が躍る。この矛盾した気持ちが、もしかしたら登山の醍醐味なのかもしれない。山は“いけず”だ。

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5.6ピッチ目はつなげて登り、登山道に合流。最終7ピッチはおまけのようなものだし、暑さにもバテバテな為、一般登山道の梯子と鎖を有難く使うことにした。その鎖場で、女性の登山者の方がいらしたので、先に行って頂くように譲るが「私、怖くて鎖の先に行けないんです。だから先に行ってください」とのこと。すみません、と断わって登頂すると、先の女性の同行者の男性が頂上で待っていらっしゃる。ここでUさん、『ロープ良ければ出しますよ』、と男性に声をかける。すると『いいんですか?助かります!』と言って一度鎖場まで降りて、女性にロープをくくりつける。男性は長年登山に親しんでいるようで、U氏の「ブーリンで結んで」という指示にも「モヤイ結びですよね」とすぐに対応してらした。岩の上から「大丈夫ですよ!すぐです!」と女性を励ましつつ、お二方は無事に獅子岩の頭に到着。女性の方は、登るのがとても怖かったようだが、眼下に広がる絶景に感激したようで、本当によかった。

しばし眺めを楽しみながら休んでいると、男性から、「お礼に良かったらどうですか?」とスイカの差し入れを頂く。これが、冷たくて甘くて、最高に美味!あまりの美味しさに「美味しい」を連発していたら、「2人じゃ食べきれないから、好きなだけどうぞ」とのこと。私も2個も頂いてしまったが、Uさん4個は食べてました(笑) 情けは人の為にあらず。親切にしてれば良いことがあるんですね。スイカのお礼をして、女性を鎖場まで確保しつつ降ろして、私達も下山。

 

少しでもクライミングが上手くなったら、秋に、再度トライしてみたい。今は、まだまだ練習が必要です。

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