2015.07.11 谷川岳一の倉沢烏帽子奥壁凹状岩壁

2015.07.11 谷川岳一の倉沢烏帽子奥壁凹状岩壁
5;30登山指導センター 7:50登攀開始 11;35 終了点
12:00中央稜下降開始。16:00 一ノ倉沢出合
参加者:U,N
梅雨空が続き久しぶりの晴天予報ということで凹状かカンテを登るつもりでやってきた。
凹状は1969年の7月に登るつもりだった。取り付きに来ると、前日の大雨の影響で水が流れていた。向かい側の第三スラブをみると乾いているように遠目からは見えた。急遽、南稜を登る仲間からハーケンをかき集め15枚で、下部ダイレクトからドームまで抜けたことがあった。15枚ほとんど打ち尽くしたが9時間で登ることが出来たが若き無謀な時代でした。
中央カンテの取り付きには1パーティが準備中。2p目までは先行する中央カンテ組をのんびりフォロー。凹状へのスラブには水が流れていたが日陰の凹状を登ることとした。
核心の4ピッチ目は凹角から左の傾斜の強いフェースへ移る。残置が乏しいので慎重に
登る。2箇所ほど乗り越すところが悪い。
5p目はルンゼ状のスラブから右のカンテにハングを這い上がるが太陽の関係で
日陰になり残置を見過ごした。左上してうろうろしてしまったが残置3枚を見つけることが出来た。
6p目の崩壊箇所は4m程直上、新しい残置から右へ4,5mトラバースしてから直上する
カンテを登り、草付きガリーを登る。カンテ下まで疑心暗鬼だったが、行くと残置があり結果的には難しくはない。
7p目の草付きは草付きが剥離しているので慎重を要する。
最後の8p目は出だしの残置のない草付ルンゼが思ったより悪い。核心のクラックの
乗越しは残置もあり安心して登れた。しかし奮闘的な登攀だった。

下降は中央稜。風が強く、ロープが引っかかるルートなので50m1本で中央稜基部まで。
未知のルートを下る夏のヨーロッパを想定してエーデルリットのメガジェルを初めて使って
みた。下降スピードが遅くイライラするが、オートブロック付きなのでロープの整理などで両手を離すこともできるし、登り返しも安心してできるので最初の下降者には最適安心な器具だと思われた。2番目以降にはスピードが遅く不適であるが、上下反対に使うと普通の使えば普通の下降器となる。10回以上の懸垂となったので新しい器具の良い訓練となった。

CIMG1630

1p目の登攀。中央カンテと同じ。

CIMG1633

3p目。日陰に入りホットします。

CIMG1637

4p目。核心部を抜けて傾斜が緩みます。

CIMG1638

4p目の終了点へ。

CIMG1639

16時過ぎの一の倉沢。今年は残雪豊かです。本谷F2あたりに未だ雪が残っているので注意。

 

 

 

 

 

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