2015.8.20~8.29 フランスアルプス

2015.8.208.29 フランスアルプス

        LaMeije(3982m)、Ecrins Massif

        AiguilleDuMidi(3842m)CosmiquesRidge

        AiguilleDeLaForia(2888m) FraisesDesBoatchs

 

8.20

夕方Geneveスイスサイドに到着。為替、料金の有利なフランスサイドに移行してレンタカーを借りる。今回は車載式のナビのオペル5速マニュアルガソリン車。ナビのEnterボタンが押せず、30分悪戦苦闘。ボタンの真ん中ではなく廻りを押すのがポイント。文化の違いか説明書はフランス語だけだった。Geneveフランス郊外泊。

8.21

LaGraveへ向かう。高速でGrenoble経由と思っていたが、Annecyからオリンピックも開催されたAtbertville方面へ向かい東のトリノ方面Modaneへ向かう高速をナビが指示する。

何故かわからなかったが時間もあるしナビに従う。山間部に入り、高速を降り、SaintMartin-de-Maurienneより物凄い九折の山道を登る。困ったのは物凄い数の自転車である。坂道も急であるが、自転車の群れを追い抜くのに疲れはてる。山村のValloireというリゾートを通り、C.duGalibierという峠を越えてBrianconとGrenobleのルートへ出る。途中景色が素晴らしい山越だったが自転車族の数に運転疲れしてしまった。

LaGraveは去年も来たが何か静かな印象。去年沢山いた自転車族も見当たらない。後で解ったのだがGrenobleとLaGraveを結ぶ幹線道路がLeFrenneyD’Oisans付近の崖崩れで通行止になっていたのだった。本来ならばGrenoble方面からの自転車族が来ないわけであった。

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LaGraveの教会からみたLaMeije

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青線が明日登るLaMeijeへのルート。

 

8.21   LaGrave ~Brenche-de-LaMeije(3358m)~PromontoireHut(3082m

           9:30Telepherique 1st Station   10:50Enfetchores左リッジ取り付き

          15:50LaMeije.氷河  18:00BrencheDeLaMeije 19:30PromontoireHut

laGraveからTelepheriqueと呼ばれるロープウエイに乗り最初の駅で降りる。他の人たちは更に上へロープウエイを行く。何もない駅の外に取り残された我々2人は心細い。登山装備を持っている人達がいたので1パーティ位はいるだろうと思っていた。おまけに小屋へルートを示す定番のマークも標識も見当たらなかった。駅にもどり駅員に聞くが知らないと言われる、ロープウエイの乗り継ぎを待つ客に聞いてくれとのことだった。ガイドらしき人に聞くと間違いないらしい。どちらにしてもこのルートを登る人は少ないのだろう。

正面の氷河の下を横切り下り気味に大ときくトラバース。LaGraveへ下るトレースを左に分かれてからはますます不明瞭なザラザラの斜面をトラバースして行く。LaMeije氷河の下部一番左に飛び出したRongnonと呼ばれる大きな岩稜の左側へ出てこのリッジに取り付く。山の全てが大きくAlpineClubのガイドブックの2行の説明に1時間半以上もかかってしまう。リッジの左から取り付きとラバースするように尾根上に出る。それからは尾根の右側のクラックなどを登る。疑心暗鬼なのでアンザイレンして進むが、怪しいところではスタカットで登る。しかしながら残置、支点の類は全くなかった。2,3級だが、このルートを下降するのは厄介であると認識した。万が一の下降を考えてケルンを補強しながら進んだ。ようやく尾根の右側から稜線上に達するが、なかなか氷河の末端にでることが出来ない。氷河の下部はアイスフォール帯で右へ右へ露岩を伝う。左側氷河の中心は物凄いアイスフォール帯で右へ登らざるを得ない。氷河が安定したとみられるところでアイゼンを付け氷河を登る。氷はすこぶる固い、したがってトレースはない。被さるようなアイスフォール、クレバスを右へ避けながら登る。最終的には左側氷河最奥のLaMeijeのコルへ出なければならないので少々心配になる。しかし氷河左側の傾斜の緩い斜面にトレースがうっすらと見えた。意を決してクレバスをブリッジ伝いに2つ飛び越えてトレースに合流することが出来た。トレースはコルに向かわず、大きく左にトラバースして北壁側の側壁に出ているようだった。コルの真下は幅広くremiyaが開き登るの不可能だった。不安定な

縦のremiya を越え北壁の側壁に乗り移る。数日後にはここは通れないだろう。北壁側壁はグズグズでアイゼンを付けていたほうが登りやすいくらい不安定さだった。コルの高さま右上していく。BrencheDeLaMeijeに達するとLaMeijeの南面が見渡せる。小屋も手に届く近さで見える。その昔、EdwardWinperがゼクランを登る時に越えた峠だった。ここからは簡単に下降できるはずだったが、要所にハンガーが打ってあるスラブ状の岩場だった。ザラザラしており気が抜けなかった。途中50mの懸垂を交え氷河の上部に出た。氷河を左に下る。コルからの下りは登攀ルートのPromontoire稜を左に見る。思ったより傾斜が緩く見える。登るより下る方が大変そうに見えた。小屋につくと4人パーティが山頂より下山してくるところだった。

PromontoreHutは小さな小屋、当にPromontore(意味は半島)で尾根の末端に位置する。家庭的な雰囲気だった。我々を待っていたかのように頂上から往復してきた5名と遅い夕食となった。食事はすごく美味しかったが、疲れ過ぎで食欲はあまりなかった。食事の会話の中で、明日からは天気が崩れる、明後日は更に悪く雪の予報とのことだった。実は悪い予報は解っていたが2日間この小屋に粘っても登るつもりだった。縦走できなくとも頂上往復はと考えていた。雪の予報では3日後の登攀も難しくなる。更に悪いニュースはLaGraveとGrennobleを結ぶ幹線道路が土砂崩れで通行止めになっているとのことだった。小屋の主や居合わせてクライマーに明日の南側への下山を強く勧められた。LaGraveへ今日来たルートを辿ることは危険なので止めろとの皆の意見だった。我々も今日のルートを雨の中、下降することは考えられなかった。どうやら通行止めの箇所は湖上をボート運行で補完されているらしい。何処の湖かよくわからないが、皆さんで親切に考えてくれた。2名のフランス人男女パーティが湖の船着場まで連れていってくれる。その後、到着地点にタクシーを手配してくれる。など、段取りを決めてくれた。我々としては有り難く皆様のご好意を受けることになった。去年までは“フランス人は取っ付きにくい。不親切だ。”などと思っていたがとんでもない間違いだったと反省した。

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ロープウエイ1stStationを降りて。何故か幕営者。氷河の岩稜へは大分下降します。

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左へ左へトラバースしてやっと氷河の岩稜(Rongnon)にたどり着きました。右へ登ります。

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岩稜の左側を登りました。状況がわからないのでダブルロープでした。

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難しくはないけど、長い登りでした。残置はまったくなし。

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LaMeije氷河とLaMeije北壁。

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氷河に出て左のコル(くぼみ)が目標ですが、アイスフォール、クレバスに阻まれ右から回り込みました。

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左のコルが目標。クレバスが行くてを遮ります。

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LaMeijeの南面。Promontier稜が見渡せます。稜線がPromontoire稜登攀ルート。

 

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南面の氷河に降り立ちました。小屋までもう直ぐです。クレバス一度落ちました。

8/23 PromontoreHut ~LaGrave 移動

小雨の中、小屋をゆっくり出る。車に乗せてもらう2名よりも30分程早く出て、迷惑のかからないようにする。とにかくヨーロッパの人たちは早い。簡単な下りのはずだが、モレーン帯が広くルートを外すこと2度。標識もなくケルンだけなので気が抜けなかった。途中の小屋の先で追いつかれたが、最後はLaBerardeの村に余り遅れず到着した。この村は昨年も来たので馴染みがある。LaBerardeは冬は道路閉鎖で無人になるとのこと、小間物屋の店先でパリから来た人にとても強いリキュールをご馳走になった。修道院が造る秘密のハーブ・リキュール50°と聞かされ酔っ払ってしまった。60歳位のおじさんは毎年この村で夏を過ごすそうだがシャモニーなどにはない良さがあるとのことだった。我々も今度LaMeijeを登る時はこの村がベースと確信した。LaBerardeからDidierの運転する車で湖のほとりの船着場まで送ってもらった。細い山道を巧みな運転する、去年恐る恐る運転した自分とは大違いだった。イタリア人、フランス人は皆運転が上手く且つ乱暴である。ここでLaGraveのタクシーに連絡してもらい。彼らと別れる。本当にお世話になりました。

湖上を結ぶ船はゴムボートに強力船外機をつけた、いわゆるZodiacだった。待つことしばし、歩くことがやっとの太った60過ぎのおじさんがやって来た。皆にジャケットのボタンをかけてもらったり、世話の焼ける船長だった。ところが、スロットルを握ると人が変わった。昔のパイロット風のゴーグルを付け、得意満面で湖上を駆け抜けた。船長の写真を撮り忘れたのが残念だった。船着場から急坂を歩いているとTaxiがやってきた。女性の運転手でメーターは33ユーロだったが30ユーロで十分とそれ以上受け取らなかった。

フランス人の皆様の親切が身に染みる一日だった。今までフランス人のこと悪く言って心からごめんなさい。

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小さなゴムボートですが強力なMercuryの船外機がついていました。キャプテンの絶好のおもちゃかも。

8/24 LaGrave~Chamonix移動

LaGraveより見上げるLaMeijeは薄ら新雪が被っているような朝。移動だけなので遠回りだがイタリアAosta経由、モンブラントンネルを通りシャモニーへ向かった。Aostaの目的はAlpstationというMonturaの品揃えが良い店があるから。Alpstationは3回目であるがお客さんで混み合っていた。Chamonixの町はUTMBが開催される週で車と人が溢れている様である。ランニング族と我々は何か不釣り合いでありこの週を避けた方が良さそうである。長期滞在の日本のNガイドがこの週の前にChamonixを撤収した意味が理解できる。安ホテルを見つけるのも難しく、駐車場をさがすのは大変な苦労だ。Chamonix周辺での活動については余り考えていなかったのでガイドブックは1冊のみ。今年の猛暑の影響で氷河経由のルートは難しいことなどを考慮して、比較的ルートが明確で下山の心配無いAiguilleDeMidiのコスミックルートへ行くことにした。

8/25 Chamonix~CosmiquesHut

前日に小屋に電話し予約を入れる。MontBlancの登山か?と聞かれるがCosmiqueRidgeと答える。余り混んでいない感じだった。殆ど歩かないので、Chamonixの町でクロックムッシュを食べてAiguilleDeMidiのロープウエイに乗る。12時過ぎ、登山者は我々だけ。UTMBのせいか日本人中国人の団体客もいない。ロープウエイの頂上からコスミックリッジを上から確認して歩き始める。AlpinistOnlyという柵を乗り越えてからのスタート。皆アンザイレンしているのでロープを付ける。途中、グランドジョラス、ミディ南壁などの景色が素晴らしかった。前日の積雪か5cm程の新雪が積もっているがトレースはしっかり。コスミック小屋は大きな小屋である。ガイド連れのオランダ人、スエーデン人など国際色ゆたかで、Promontore小屋の雰囲気とは大分違う。朝食の時間別に部屋分けされ我々は5時朝食グループ。モンブラン組は2時とか3時だろう。

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エギュードミディのロープウエイの頂上から降りて。背景はグランドジョラスとダンジュアン。

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エギュードミディを背景に。左のラインがCosmiquesRidge。

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エギュードミディ東壁。レビュファルートに3名取り付いています。

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Promontoire小屋にくらべるとCosmique小屋は高級ホテルでした。

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次の日撮ったCosmique小屋とモンブラン方面。4名の登山者が右の雪壁にいます。

8/26 Aiguille du Midi:South-South-West Ridge(Cosmiques Ridge

6:40コスミック小屋    7:10コスミック稜取付き 10:45ミディ山頂終了点

5時の朝食に集まったのは10人程。皆どこに行くのだろうと思いながらゆっくり出発。取付きでは先行する2名が2p程先行していた。アイゼンを付けたままで登り始める。コンテと要所要所のスタカットで登る。先行する2名は何かドタバタやっている模様。追いついもしょうがないのでゆっくり登る。そのうちイタリア人ガイドに連れられたスエーデンの女性とアラブ系の男性パーティが追いついてきた。そこからはガイドパーティに先行してもらう。ルート図も予備知識もほとんどないのでその方が気楽だった。客2名は余り経験がなくドタバタやっているが下から指示したりしながら5名で和気あいあいの登攀だった。イタリア人のガイドも穏やかで波長があった。 時間があるので先行する彼らの写真を撮りまくる。途中短い懸垂と25mの懸垂の2回。ガイドパーティはロワーダウンとガイドの懸垂で時間がかかる。客が足を踏ん張りなかなか降りてくれなかった。核心と言われるスラブで先行する2名が右往左往している。リードが荷物をデポして核心部を乗り切ろうとしたのだが、荷揚げロープを下ろすことが出来ず困っていた。イタリアガイドはさっさと登りはじめ荷揚げロープを下ろすことを手伝ったが、上手くいかなかった。しかし彼ら3人は追い越して行ってしまった。先行2人パーティはセカンドがザックを2つ持って登り始める。時間がかかる、待っているとシャモニーのガイド2組がお客をつれて追い越しにかかる。小さな岩場は混乱状態になった。先行2人パーティはロンドンから来たおじさん2人でカムを沢山もっていた。正直このスラブはカムかナッツが欲しかったがクラックのホールドがしっかり効くので難しくはなかった。後は高度感のあるクラックを左から登り頂上の稜にでる。雪の後の足跡をみると本当は右から頂稜にでるのだろう。

展望台へ鉄梯子はNに先行してもらう。観光客やイタリアガイドパーティに迎えられて終了。

簡単ではあったが、懸垂支点2箇所、ビレイ支点2箇所以外は何も無かった。こんな有名ガイドルートでもと感心した。でも小さめのカムとナッツは持って来るべきだった。

ミディをロープウエイで降り、混雑するChamonixを避けアルジェンティエイレの先スイス国境よりのVallorcineへ。

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Cosmique小屋をでて取り付きへ向かいます。

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先行するイタリア人ガイド、スウエーデンLinda、アラブ系Karimのパーティ。

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Karimが撮ってくれた我々の写真。

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1回目の短い懸垂。

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イタリア人ガイドがKarimをロアーダウンします。なかなか降りてもらえません。”俺を信じろ”と説得中。

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核心部のスラブ。ロンドンパーティのロープが残ったまま。イタリアガイドパーティが追い抜きます。我々は大休憩。

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先行するイタリアパーティ。左がミディの山頂です。

8/27 赤い針峰群 AiguilleDeLaForia FraisesDesBoatchs

10:00Indexリフト終点   10:55登攀開始

13:15登攀終了  14:35取り付き  15:00Indexリフト

シャモニーの中心部に入らずロープウエイで簡単に取り付けるルート、持っているガイドブックで該当するのは、Fregere-Indexのロープウエイ・リフトから登れるルートしかなかった。そのなかでも一番簡単に登れそうなFraisesDesBoatchsとすることにした。Index

のリフトから取り付きまで30分とのことだった。Fregereのロープウエイは人が少なく狙い通りだった。リフトを降りForiaを地図と写真で確かめて取り付きへ向かう。近ずくと左よりのルートに2パーティが取り付いている。我々の目的のルートには誰も取り付いていない。左からトレースがありそうだが、我々は右のルートなので最短コースのガレ場を直登して取り付きへ。取り付きにはハンガーボルト1本。

1p目:簡単なフェースをルンゼの入り口へ。岩質が解らないので疑心暗鬼でゆっくり確かめながら登る。

2p目:ルンゼから左の硬いフェースを登る。傾斜が強くボルトのラインは5.9位。

3p目:浅いルンゼ状のフェースから露出するクラックを右へ乗り越す。フォローは右側の垂壁からクラックを避けることができた。5.8

4p目:フェースから草付フェース。途中支点を見逃し50m。ハンガーと岩角でビレー。

5p目:出だしの乗り越しが少々悪い。左側のフェースを登ったのでハンガーなし。25m。

終了点からは懸垂ロープが引っかかりそうなので10mほど上の支点からの懸垂5回で取り付きへ。

フィンガーサイズのカムとナッツをもっていったが使わなかった。岩質も顕著なクラックが少なかった。

Fregereの乗り場に戻るとUTMBの検問所が出来ておりランナーが帰ってくるところだった。いろいろレースがあるようで何のレースか良く解らなかった。足取りが力強かったので早いランナー達でなかったのでないか?

Fregereのロープウエイから混雑するChamonixを通り抜けMegeveへ向かう。冬は有名なスキー場であることは知っていたがChamonix周辺は適当な宿がなくChamonixから遠ざかることになった。

Megeveは小さな町だが落ち着いた高級感溢れるリゾートだった。町にはライブの音楽が流れ、パリジャン・パリジェンヌが集まっている。我々のような外国人やクライマー風は見当たらない。場違いであったがそれなりに高級リゾートの風情を味わうことが出来た。

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Indexのリフト。

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リフトの頂上でルート確認。シャモニー、モンブランの資料はこれだけで、全てぶっつけ本番です。後ろはモンブランです。

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後ろがAiguilleDeLaForiaです。取り付が近いのでお手軽です。

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青いラインがルートです。

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1p目の登攀。

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2p目の登攀。出だし簡単だとおもったら、左の急なフェースへ。

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2p目の急なフェース。

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2p目の終了点まじか。急な垂壁を越えてきました。

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3p目の出だし。

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3p目。ゆるいルンゼ状フェースからクラックへ向かいます。高度感抜群のピッチ。

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3p目終了まじか。

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終了点で。グレポンなどモンブラン山塊を背景に。

 

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終了点からの懸垂1p目。5回の懸垂で取り付きへ。

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Indexの下りのリフトから。モンブラン山塊が広がります。

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高級感ただようMegeve。

8/28 MegeveAnnecyGeneve近郊

今日は帰国前の移動だけだが、2018年の冬季オリンピック開催を争ったAnnecyに立寄った。Annecyはヨーロッパで一番透明度の高い湖の畔、山に囲まれた素晴らしい町だった。周辺にスキー場は無数にある。雪も降らない、禿山だらけ、みすぼらしい町、北朝鮮の砲火の射程圏内のPyongchanが何故選ばれたのか?恐らく腐敗したオリンピック委員会の現状を表しているのだろう。

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水辺に囲まれたAnnecyの町。

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地元の観光客でにぎわうAnnecyの街。

8/29GeneveSkiphol~成田

今年のヨーロッパ行きは出かける前から大いに迷った。ヨーロッパアルプスは前例のないような暑さに見舞われていた。知り合いのフランス人ガイドは“heat wave”と表現していた。氷河の状態が心配だった。MontBalncの一般ルートでは融雪による落石により3名死亡、しばらくルートは閉鎖されていた。氷河を歩かないMatterhornのイタリア側リオン稜も落石の危険でルート閉鎖だった聞く。我々もLaMeijeの氷河で苦労したが、氷河の難しさ、恐ろしさを認識させられた。特に我々は氷河の経験を持っていないことを知らされた。目的のLaMeijeを登ることは出来なかったが、現地フランスの人たちに暖かい親切に接することも出来た。 “いつかある日”の聖地、LaMeijeに来年も来てみたい。

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