2016.5.14~5.15 松本城、上高地、明神岳東稜

参加者:U,N,Eric、Dominique

来日中のフランスガイドEricに奥さんDominiqueも合流。これからは女房孝行の旅行をするということで、谷川一の倉だった週末の予定を急遽変更して、二人を上高地へ案内することとなった。上高地では明神の嘉門次小屋に泊まり、翌日我々2名は明神岳の東稜を登り、Eric達は上高地付近を散策して飛騨高山から京都方面への旅に出るという変則計画を立てた。交通混雑を避けるために早朝東京を出たので松本に思ったより早く着き、松本城を見学した。50年間に解体して、再組み立てを行った木造の松本城は石造りの城になれた二人には新鮮だったらしく大変喜んでいた。北アルプスへは何度も訪れている我々も初めてであり興味深かった。上高地のバスターミナルに鞄を預け、明神池への道を歩く。Ericは猿がいることを事前に知っており、仕切りに猿の姿を求める。最近増えて困っている猿の存在だがこの日はなかなか見当たらなかった。明神の手前でやっと猿が現れ、ほっとしてしまった。温泉猿から日本猿は外国人にとっては人気の的である。日本で最初の山岳ガイドの小屋ということで嘉門次小屋へ案内した。明神池の静かな佇まいにAlpsの自然に囲まれているEric達も感動していた。心配された小屋の夕食も、岩魚の塩焼きを頭から食べ満足していた。明神東稜へ明日登るという国際ガイドのSさんとの交流もあり囲炉裏端の夜を過ごすことができた。

4:00嘉門次小屋 10:00明神岳 12:00 岳沢小屋  14:30 上高地

翌朝3時に起床して準備をしていると、Ericも起きて来て装備のつけ方などをアドバイスしてくれた。本当は本人一人だったならばスニーカーを履いてでも付いて来そうだった。Ericとは東京での再開を期し、4:00に小屋を出る。他のパーティはガイドパーティが3組。初めての経験だが、アイゼンをつけずひょうたん池まで。なぜか、やる気の全くない我々が先頭に立つ。時々出てくる雪だがキックステップで適当の登りバットレスの基部へ。幕営の跡があり見上げれば6名ほどの人たちが岩場の前の草付きを登っている最中だった。草付き壁を登ると、雪壁の前でウジャウジャしている方々に、挨拶して、バットレスの取り付き支点に辿りついた。素早く強引にNを引き上げ。バットレスを何でもありで登り混雑に巻き込まれることなく頂上直下の雪壁へ。アイゼンをつけなかったのでトレース無しの雪壁には少々緊張、いつもは雪で覆われているその上部の岩場は岩くずで覆われておりこれまた緊張、下に10人以上の人がいるので落石は許されなかった。山頂へは我々が最初で、無風快晴。40分近く頂上でのんびりした。Sガイドのパーティも20分して到着。上手く混雑を抜けたようだ。岳沢へはSガイドの後のモデルルートを奥明神沢のコルへ。コルで今日初めてアイゼンをつけ岳沢小屋へ向かった。

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EricとDominique。

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両手に花のEric。

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河童橋のEric,Dominique。

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明神橋にて。後ろの明神東稜にまったく雪がありません。

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嘉門次小屋を出るとき、Ericが撮ってくれました。

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珍しく雪の上。

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バットレスを登り終えました。

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明神岳山頂にて。

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すじ雲が出ているので好天気は続きません。

 

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Sガイドに撮って頂きました。

 

 

 

 

 

 

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