2017.05.04明神岳東稜

2017.05.04 明神岳東稜

4:05嘉門次小屋 5:35宮川のコル 7:10ひょうたん池 11:00明神主峰       12:15奥明神沢コル 13:50岳沢小屋 15:50日本山岳会山岳研究所          参加者:U,N

5/3上高地の日本山岳会の小屋に食料少々をデポして明神池の嘉門次小屋に入る。小屋にはS原ガイドとクライアント4人が到着していた。去年も明神東稜を前後して登ったが今年も一緒ということだった。

5/4 3時過ぎに起床してS原ガイドパーティの後を追う。同行のNは去年より体調を崩しリハビリ中なのでゆっくりのペースで歩くことにした。今年は残雪が多く、目印の白いザレの手前でアイゼンをつけ右のルンゼに入る。雪が多く去年よりもはるかに登りやすい。宮川のコルで過ぎヒョウタン池までは直線的に雪面を登って行った。ガイドパーティは5名なのでペースがゆっくりで追っていく我々には調度良いペースだった。ヒョウタン池より長休止のガイドパーティを残して先行する。最初の壁に前夜尾根泊の5名が取り付いていた。彼らは難しそうな正面から登って時間をかけていた。我々は2pで左がわの雪壁から草付を定石通り登り5名を追い抜くことができた。そこからはコンテで雪稜を進む。途中2名1パーティを抜く。バットレスの手前のピークで長休止するが、頂上直下の壁に8名が取り付いている。休み終わっても殆ど進んでいない。下部の雪壁草付で2名1パーティに追いつく。バットレスの核心では追い越せないので、上部の雪壁で2峰側に斜上して8名を追い越すことができた。頂上に出ると直上してきたパーティのリードも出てきていた。バットレス直下で幕営していた6名で本日の先行パーティとのことだった。全員引き上げるには更に時間がかかるだろう。S原ガイドパーティも直ぐに現れる。余程のガイド能力がなければ4名を1本のロープで連れてくることは出来ないだろう。上高地泊の予定なのでゆっくりSガイドの後を奥明神沢のコルへ下る。ガイドの後はルートを考えないので楽だった。岳沢は沢山のテントで賑わっていた。その時長野県警の無線が聞こえてきた。コブ沢上部2900mで雪崩が発生し登山者が巻き込まれたとのことだった。普通の登山者が登るルートではなく、スキーヤーではないかと直感した。数時間後解ったのだが、遭難者は富士山などで何度もお目にかかっているMさんだった。冬に一の倉の本谷をスキー滑降したと聞いていたが、その悲報に愕然とした。4/30富士山に登った時も彼の姿を探したことが思いだされた。

女性の管理人に代わった日本山岳会の小屋は清潔で快適だった。

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宮川のコルへの登り。何時もは雪が無く登りにくのだが今年は快適。

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宮川のコル。

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宮川のコルの日の出。

 

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ヒョウタン池へ。

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最初の壁の2p目。

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バットレスの前のピークで大休止。

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明神主峰最後の壁。鞍部での幕営組8名が取り付いています。

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明神岳山頂。

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奥明神沢への下り。

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岳沢小屋直前。奥穂岳を望む。

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日本山岳会上高地高山研究所。

 

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