2022.10.29八ヶ岳稲子岳南壁

2022.10.30 八ヶ岳稲子岳南壁左カンテ

6:30みどり池入口 8:20みどり池 9:50左カンテ取り付  10:10登攀開始 11:30登攀終了 15:00登山口駐車場

先週に続き紅葉のクライミングを求め稲子岳南壁へ行ってきた、今の自分の年齢とクライミング能力を考えると厳しいクライミングは考えられず3度目だったが手軽な稲子岳となった。勿論紅葉も期待できる山だった。しかし、鮮やかな紅葉は終わったようで気温の低い八ヶ岳を再認識した。それでも黄色いカラマツの林は晩秋を感じさせた。登山口の駐車場に着くと物凄く寒く空は雲に覆われていた。この寒さでは素手で岩登りは出来ないのではないかと思った。寒かったら登攀はやめるつもりで歩きはじめると青空も出はじめ気温も上がってきた。それでもダウンジャケットを着たままで取り付きまで行ける気温だった。登攀は4ピッチと短く簡単だったが低温で乾燥した花崗岩の登攀は楽しかった。問題は頂上からの下山だった。踏み跡を辿って下りたつもりだったがルートを外してしまった。3度目だったのでGPSもコンパスもチェックしなかったのが敗因だった。考えてみるとスマホのGPSを使い始めてから以前のように頻繁コンパスを見なくなっていた。いつの間にかGPSに頼りすぎて山に対して不可欠な感覚を失しなってしまっているのではないかと反省した。探検部の後輩北極圏冒険家角幡唯介君はGPSを使わず天測という古典的な技術だけで極圏を移動している。太陽や星の位置を確認するという本来は必要とされる山岳技術、山に対する感覚を失っているのではないかと考えさせられた。今まで行っていた頻繁なコンパスチエックを肝に銘じた。今回は1時間ほどの藪漕ぎで登山道へ復帰することが出来た。

カラマツ林の中をミドリ池(しらびそ山荘)へ。

みどり池。

左カンテ取り付き。

2p目。

3p目の出だし。

3p目終了点。

4p目。

4p目の終了点。

登攀終了。

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2022.10.22 男山ダイレクト

2022.10.22 男山ダイレクト

7:20鹿柵入口 10:00男山第一岩峰取り付き 11:20登攀終了 11:30男山山頂

14:30登山口

歳をとると登ることが出来るルートは限られてくる。川上村にある手軽で短いルートを3度目だったが登った。最初の時は踏み後もしっかりせずアプローチも大変だった。その後相当の人数が取り付いているらしく歩き易かった。しかしルートには我々だけ、山頂で3人見かけただけの静かな山行で紅葉も楽しめた。

 

1p目

1p目。ここで、リンクカムの回収に手間取り時間をロスしました。

3p目。

3p目終了点。

4p目。

5p目出だし。

5p目。核心を越えたところ。

登攀終了。

 

 

 

 

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2022.10.01 阿弥陀岳南綾P3直登

2021.10.01 阿弥陀岳南綾P3直登

05:40舟山十字路 7:30立場山 9:20 P3取り付き 9:50登攀終了 10:20阿弥陀山頂 14:00舟山十字路

今年は悪い天候が続いていたが、この週末だけは全国的な好天の予報となった。岩登りのゲレンデでは勿体ないということで、比較的近く駐車の簡単な阿弥陀岳の南稜ということにした。2006年の夏にアルムの大先輩のK氏蓼科別荘に宿泊して、立場川を遡行して南稜のP1から南稜を登って以来だった。自分としては高校3年3月同級生のH君と旭小屋から挑み物凄いラッセルで立場山の手前で敢無く敗退。その後2度ほど積雪期の経験があった。3回の南稜登攀ではP3をルンゼから捲いていたので釈然としていなかった。今回はP3を直登することが目的だった。立場山までの急登が応え。5名ほど後発組に抜かれ体力の衰えを再認識した。P3取り付きからは僅か30mほどの簡単な登攀は終わり、残り50mほどのコンテ歩きでP3を越えた。あっけなく登攀が終わり気が抜けてしまった。あとはノンビリ山頂より中央綾を下ったのだが広河原の河原付近で迷ってしまった。おびただしい入会権の表示などが紛らわしく、積雪期の印象と随分違った。

2006年の立場川~阿弥陀岳南稜の記録

http://alm.main.jp/doc/old/html/houkoku43.html

立場山山頂

青なぎ

南稜p1付近

P3取り付き

P3直登ルート1p目。ランニングが取れない。

1p目終了点

阿弥陀岳山頂

 

 

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2022.07.30 剣岳南壁

2022.07.29~07.30剣岳南壁A2綾

7.29 晴れ後に曇り

8:20室堂 9:10雷鳥沢 11:30剣御前小屋11:10剣山荘12:30

7.30 晴れ後強い雨

3;50剣山荘発 5:40平蔵谷 6:35南壁A2取り付き

6:50登攀開始 8:30剣岳山頂 11:10剣山荘 15:10室堂ターミナル

終活登山の一つとして剣岳南壁の登攀を考えていたが、剣岳までの距離、アルペンルートの混雑などを考えるとなかなか実行に移せなかった。今年は6月中に梅雨が明けたが7月に入ると梅雨に逆戻りという天気が続き天気が読みにくかったが意を決して富山へ向かった。黒部駅の前夜泊だが気温が思ったより高くあまり快適ではなかった。今回の山行の最大の課題は剣沢へまともに歩けるか?雷鳥沢からの登りに耐えられるか?何とかその登りも乗り切り午後の不安定な天気の前に剣山荘へ入った。剣山荘はトイレもきれい、コロナ対策も行きとどき宿泊者も少なく快適だった。7/30下山予定なので3:00起き。8.9mm50mロープ一本を持って小屋を出た。夜明け前の富山の夜景を見ながら前剣までは結構苦しい。平蔵谷に達するが今年は雪の量が多い。南壁の取り付きまでは雪渓を横断して上部の急傾斜を避けるようにアンザイレンして進む。アルミ製12本のアイゼン、ローカットアプローチシューズ、ピッケル無しでの朝の固い雪面の下降は恐る恐るだった。安全をできるだけ確保しながら時間をかけてA2ルート上のテラスに着地した。雪のため本来の取り付きの5mほど上だと思った。

1p目。30m。固い岩のフェースから左のカンテの支点まで。簡単そうに見えたが逆層で慎重さを要した。

2p目。40m。大まかな岩のリッジ。一か所大きくカンテを乗り越すところが核心だがヨーロッパの岩のようで楽しかった。

3p目。40m。大まかな岩の簡単なリッジ弱点を狙い登る。途中ランニングをとらなかったがロープが重くなったので登攀を切った。

4p目。簡単そうだったのでショートロープのコンテ70m。今日南壁を登るはずだった2人に会ったのでロープをたたんだ。平蔵谷の雪が多かったので断念して一般ルートから終了点を確かめに来たらしい。そのまま4人で源次郎尾根側より山頂へ出た。

無風快晴の素晴らしい山頂を適当に楽しみ最終バスに間に合うように下山した。剣御前から強い雨に見舞われた。びしょびしょに濡れての雷鳥沢からの登り返しは辛かった。室堂では前日の入山から剣山荘で会話の弾んだ気の良い親子パーティに再会することが出来た。山頂ではニアミスで会えなかったのは残念だった。

剣は若いころも遠い存在でなかなか来ることが出来なかった山である。もう一度北方稜線を辿って登りたいと思いながら剣を後にした。

雷鳥沢のテント村。

剣御前から剣山荘へのトラバース道。

剣山荘。

平蔵谷。ここからトラバースして取り付きました。

A2の取り付きにて。

1p目の出だし。

2p目。

簡単な3p目。

剣山頂。

積雪期はこの祠も雪で殆ど埋まっています。

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2022.06.30 谷川岳一の倉沢烏帽子岩南稜と滝沢スラブ追憶

2020.06.30 谷川岳一ノ倉沢 南稜登攀と滝沢スラブ追憶

5:05登山指導センター 6:00一ノ倉沢出合

8:08南稜テラス 8;25登攀開始 10:35登攀終了

14:30一ノ倉沢出合

南稜フランケなどを入れると10回以上の南稜の登攀だったがコロナ渦などもあり久しぶりの登攀だった。登攀自体は何の心配もないのだがある年齢を過ぎての一ノ倉は何かとプレッシャーを感じる。前夜の車中泊、十分睡眠がとれるかなど結構大きな問題となる。案の定あまり睡眠はとれなかったが予定通りにベースプラザを発つ。平日なのでのんびり体力を温存しながらのアプローチだった。しかしテールリッジを登り始めると強烈な日差しを浴び始める。おまけに湿度も高い。今年は例年にない6月中の梅雨明けだったが以来猛暑が全国的に続いている。やっとの思いで中央綾の基部に達すると中央綾に2組のパーティが取り付いている。日陰を探し中央カンテの取り付きで大休止する。この時点で国境稜線へ抜けるのは諦めた。南稜テラスに達すると幸運にもガスが下りてきた。本来なら敬遠するところだが熱中症寸前の体には心地良い冷気だった。何時もは混み合う南稜も今回は我々が独り占めで、ノンビリ登攀を楽しむことが出来た。

終了点から見下すと滝沢方面が一望できた。1969年6月26日 川原和也君と登った滝沢下部ダイレクト~第三スラブ~ドーム壁のルートが一望できる。翌年フランスアルプスグレポンで不注意から川原君は亡くなった。天真爛漫で楽天的な川原君だったが詳細な記録を残していた。本来我々は烏帽子岩の凹状岩壁を登りに行ったのだが大雨の翌日で凹状は水が流れていた。朝日に輝く滝沢方面は光輝いていたように思えた。南稜を登る仲間からハーケンを10本ほど調達,15本のハーケンを持って滝沢へ転進した。記録によると7:05に下部ダイレクトに取り付き16:00にドームの頭へ抜けている。当時は40mロープだったが26ロープピッチを9時間で登っていた。スラブの核心部は水が流れていて丹沢の沢登りのようだと思った。ドーム壁取り付きまでの傾斜の強い草付きは濡れて最悪だった。確保支点もほとんど無く15本のハーケンは殆んど打ち尽くした。飲まず食わずの登攀だったので肩の小屋へ寄った。『何処から来たの?』と夕食準備の小屋番の人。『三スラ登ってきました。』と答えると居合わせた人も含め暫しの沈黙。何か居た堪れないような雰囲気となり二人で顔を見合わせて急いで小屋を出て西黒尾根を下った。

川原君が亡くなってから30年間ハイキングも含め登山から遠ざかっていた自分だが、50歳を過ぎて山へ復帰した。岩登りではなくフリークライミングの時代へ移っていた。そのギャップに戸惑いながら、さまざまな人達の教えを請いながら後半の登山人生も17年になってしまった。特にいろいろな経験をさせてもらった谷川岳に感謝の念をかみしめながら一ノ倉の林道を下山した。

追記:グレポンで川原君と一緒行動していた堀田一平君が昨年10月に亡くなりました。併せてご冥福を祈ります。

一の倉沢出合い

南稜取り付き。

1p目終了点へ。

2p目のスラブ。

2p目終了点へ。

5p目。馬の背リッジの終盤。

最後の垂壁前のテラスへ。

最終ピッチ。

南稜終了点へ。

南稜終了点からの第三スラブ、ドーム

川原和也君追悼号

下部ダイレクト、三スラ、ドームの記録。当時の姓は原でした。

川原君は詳細なTOPOも残していました。

 

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2021.09.19 八ヶ岳中山尾根

2021.09.19 八ヶ岳中山尾根

美濃戸赤岳山荘5:55 赤岳鉱泉7:50 中山尾根取付き9:40 登攀開始9:55 登攀終了11:50 下山開始12:30 美濃戸15:30

コロナの影響などもあり体力の低下が心配される年齢です。冬のルートで登攀自体は困難ではない中山尾根を体力テストで登りました。何とか長いアプローチにも耐えることができました。しかし、下部岩壁と上部岩壁の間の草付きコンテが長く大変に感じました。

大同心が見えるともうすぐ鉱泉です。

下部岩壁1p目の出だし。

2p目。冬はもう少し左側の雪壁を登りました。今回はクラック沿いにスラブを登りました。

上部岩壁1p目のでだし。

上部1p目。正面の垂壁は右へ回りこみ核心のスラブを登ります。

核心のスラブを登っています。

縦走路は登山客でひっきりなしでした。

長い下山が最後の核心でした。

 

 

 

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2021.08.31稲子岳南壁左カンテ

2021.08.29 稲子岳南壁左カンテ

6:05稲子湯登り口駐車場 7:50しらびそ小屋 9:40左カンテ登攀開始  11:00登攀終了八ヶ岳の中山尾根を考えていたが、アプローチを考えて手軽な北八ヶ岳の稲子南壁を登った。10分ほど差で3人パーティに先行されてノンビリ登攀となった。3p目は右側のクラックを登り先行させてもらった。もっとも4pで終了して大差ないのだが。短いルートだったが残暑の下界から暫しのがれて気持ちが良かった。

みどり池より稲子岳南壁

1p目終了点で。

2p目の登攀。

登攀終了へ出ました。

終了点でリラックス。

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2021.07.31 男山ダイレクト

2021.7.31 男山ダイレクト

6:50登山口 9:15男山ダイレクト取り付き 9:15登攀開始 10:50登攀終了11:00男山山頂 

コロナウイルスが未だ収まらない中、オリンピックも始まり、長期の山行も計画できる環境でもなく、フラストレーションの解消に手軽な男山ダイレクトを登りました。天気にも恵まれ下山途中にハイカー2名にすれ違っただけの静かな山行を楽みました。

いc

第1岩峰の登り。

1p目終了点の前。

ちょっと湿ったスラブ。

第2岩峰の登攀。今までは左を登りましたが、今回は右側を登りました。

第2岩峰の上部。簡単なフェースです。

第3岩峰の出だし。ちょつと緊張です。

垂壁を登るとあとは容易です。

登攀終了です。

 

 

 

 

 

 

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2020.09.21 稲子岳南壁左カンテ

2020.09.21 稲子岳南壁左カンテ

5:50稲子駐車場 7:30みどり池 8:30南壁下部 8:55左カンテ登攀開始 10:20登攀終了 10:40稲子岳稜線 11:40みどり池

稲子岳の南壁は学生時代からその存在をアルムクラブの先輩から聞いていたが中途半端な岩場の印象で登ったことはなかった。年初からのコロナ騒動で登山活動も憚れる雰囲気の中でマイナーな山稲子岳の岩場に注目した。いろいろな情報によれば岩場の崩壊がすすみ登攀に適するのは南壁の左カンテだけとのことだった。天気予報の悪かった前週末霧雨の中取り付きまで行き確認済みだった。偵察で懸念されたのは取り付きまでの登りだったが、何とか予定通りにたどり着いた。勿論クライマーは我々だけだった。

1p30m:傾斜のあまりない凹状。出だしの赤いハーケンから左のクラックに移るところだけ少し緊張。

2p30m2本のボルトに挟まれたクラックが少々難しい。あとはクラックを右上する。

3p50m:フェースからスラブを左にクラック下へ。立派なホールドが引き抜けそうで少々緊張した。クラック右のハンガーボルトにクリップするまでがポイント。クラックの乗越は身長があれば細かいがホールドが左右にありあまり難しくない。クラックのあとは簡単なルンゼを歩くだけ。岩角にシュリンゲでビレー。

4p25m:凹角からスラブを左に3mトラバースした左のカンテを乗り越す。右から大まかな岩のカンテを登ることも出来ると思う。大きな岩が信頼できるか?左にハーケンがあったので左カンテを選択した。岩角支点でビレー。

上部におまけと言われるクラックがあったが気乗りせず登攀終了とした。シーズンの終わったコマクサ畑を避けながらザラザラ斜面を登り稲子岳の頂上稜線へ抜けた。稜線を左に下るとそのまま樹林帯の下降路へと導かれた。

短い登攀ルートだったが思ったより岩が確りしており岩の状況をチェックしながらも体を大きく使った登攀が楽しめた。短いルートは自分の年齢には快適の範囲であったが劣化する自分の体力には取り付きまでが一番の問題だった。

みどり池から稲子岳を望む

登攀開始。

2p目。90度に開いたクラックを登ります。ボルト2本。

核心と言われる3p目。左のクラックを登りました。右のクラックも登れます。

3p目のクラック。右足の下にグラグラのスタンス。

4p目。凹角よりカンテへ出る。

終了点。

出だし良かった天気ですがガスが出てきました。

 

 

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2020.08.29 奥穂高岳南稜

2020.08.2829 奥穂高岳南稜

08/28 年初からのコロナウイルスの影響で上高地へ入山するのは今年は初めて。岳沢小屋は空いていたが混み合う小屋を避けて前日テント泊とした。金曜日入山だったので小屋近くの平な天幕地を確保することが出来た。しかし、ある年齢を越えるとテント泊は荷揚げを含め負担に感じるものである。午後に一時雨、夜中も一時雨、朝がたには上がっていた。

岳沢のテント場。小屋に近くめったに空いていない憧れの天場でした。

08/29

5:15岳沢テント場 6:20南稜取り付きルンゼ 9;00トリコニー 11;00南稜の頭 12;40喜美子平 14:50 岳沢テント場 17:40上高地バスターミナル

前日の偵察で雪渓に亀裂や崩壊のあとが見られたので明るくなってからの出発とした。雪渓の末端でアプローチシューズにアルミ製12本アイゼンを装着。雪渓には陥没が多いので気を付けて末端まで登る。下からは解らなかったが南綾の取り付きとして目指した地点へは雪渓との幅が広く取り付けない。右岸沿いに雪渓を30mほど下り乗り移れそうな地点を見つけた。ここからアンザイレンして、パートナーを真上から肩がらみで確保してなんとか右岸に着地させた。問題はフリーで下るセカンドだがローカットのアプローチシューズにアルミアイゼンという装備のみで下るのは緊張した。南綾の登攀のなかで最大の難所だったかもしれない。オリジナルの南綾取り付きからはコンテと時々のスタカットで進む。草付きルンゼの草は前夜の雨で濡れており、ずぶ濡れ状態の登攀となった。ルンゼの終わりから南綾のラインに出るまでも濡れた草付きと藪こぎだった。東側へ出て、陽が当たるとスチームサウナ状態に変わった。その後は熱中症寸前の状態での登りとなりすっかり消耗してしまった。懸垂地点でアンザイレンを解除し、奥穂高山頂の登山者を横目で見ながらの登りが辛かったがガスがかかりはじめたのが救いとなった。南稜の頭で登攀終了して吊尾根、重太郎新道を下山した。

アイゼンを着けて雪渓を登ります。

南稜の取り付き。赤いラインがルート。

雪渓はつながっていませんでした。ちょっと近ずき過ぎたかも。

雪渓から右岸への取り付き。赤いラインを下りました。

下からみると雪渓の先端は何時崩落してもおかしくない状態でした。

ルンゼに入り最初のスタカット。

下部は草付きが少なく快適でした。

草付き藪が終わり稜線へ出ました。

南稜らしくなりました。

モノリスと言われる岩頭へ向かいます。

トリコニーへの登り。

トリコニー直下。

南稜の頭。ガスが出てきて温度が下がりました。

稜線歩きでガスが出ることを望んだのは初めてかもしれません。

 

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