八ヶ岳大同心正面壁 雲稜ルート
日時:2012年6月23日
参加者:U野、N(記)
登攀時間:6:00美濃戸 7:20赤岳鉱泉 9:10大同心基部
9:40 登攀開始 12:20 登攀終了大同心頭
14:20 硫黄岳 1545 赤岳鉱泉 17:00 美濃戸
朝、美濃戸の車の多さにまず驚いた。睡眠不足と戦いながらまず赤岳鉱泉を目指しその後硫黄岳登山道へと進むと、すぐ大同心稜への分岐となる
しかしながら大同心稜の急登はいつも辛い…。
何とか大同心下まで到着し、登攀準備にとりかかる。大同心に向かって左側、トレースに沿って草付を少しバンドをトラバースして取り付きに着く。
硫黄岳への登山道からの分岐(赤岳鉱泉より2.3分) 奥に見える大同心
1ピッチ目:急なフェースからハングを越えていく。ピナクルを目指して登る。
ハング越え
2ピッチ目:登りだしの一手が遠い。凹状のスラブから、右カンテへと登る。
3ピッチ目:草付から積み木か瓦屋根のような浮き石が多い草付まじりをトラバース気味に右上していく。ここが濡れていていやらしかった。
4ピッチ目:登りだしがルンゼ状で、濡れていた。濡れていたからかも知れないが下からみるより辛い。上に出て、右にトラバースだが、最後の一歩がえぐれていてポンとまたいで下りたら草付がドシッとへこんだ。一瞬ひやっとした。体重の性なのか??
5ピッチ目:ドーム目指して右にトラバース。岩が突き出ていて体を大きく反らして越えるか、一歩下に下りてトラバースして行く。
6ピッチ目いよいよドームの登攀。好感度抜群。小ハングを一つ越えたあたりから思い切って、右のカンテに乗り込む。最後のハングを越えたらドームの頭。360°の展望。周りを囲む縦走路。最高のシチュエーションでの登攀である。
ドーム登りだし
ひと株だけつくも草を発見
そのまま懸垂して、大同心稜を下降が一番早いが、つくも草をもとめて硫黄岳をまわって帰ろうと言うことになり縦走路に出る。
うしろに大同心
硫黄岳まですぐに思えたが、結構長い。やっぱりそのまま帰れば良かったとちょっと後悔しつつ、それでも途中、高山植物、登ってきた大同心の姿に満足感に感じながら硫黄岳の頂上に立ち、展望を楽しみ、のんびりと美濃戸へと下っていった。