2022.10.30 八ヶ岳稲子岳南壁左カンテ
6:30みどり池入口 8:20みどり池 9:50左カンテ取り付 10:10登攀開始 11:30登攀終了 15:00登山口駐車場
先週に続き紅葉のクライミングを求め稲子岳南壁へ行ってきた、今の自分の年齢とクライミング能力を考えると厳しいクライミングは考えられず3度目だったが手軽な稲子岳となった。勿論紅葉も期待できる山だった。しかし、鮮やかな紅葉は終わったようで気温の低い八ヶ岳を再認識した。それでも黄色いカラマツの林は晩秋を感じさせた。登山口の駐車場に着くと物凄く寒く空は雲に覆われていた。この寒さでは素手で岩登りは出来ないのではないかと思った。寒かったら登攀はやめるつもりで歩きはじめると青空も出はじめ気温も上がってきた。それでもダウンジャケットを着たままで取り付きまで行ける気温だった。登攀は4ピッチと短く簡単だったが低温で乾燥した花崗岩の登攀は楽しかった。問題は頂上からの下山だった。踏み跡を辿って下りたつもりだったがルートを外してしまった。3度目だったのでGPSもコンパスもチェックしなかったのが敗因だった。考えてみるとスマホのGPSを使い始めてから以前のように頻繁コンパスを見なくなっていた。いつの間にかGPSに頼りすぎて山に対して不可欠な感覚を失しなってしまっているのではないかと反省した。探検部の後輩北極圏冒険家角幡唯介君はGPSを使わず天測という古典的な技術だけで極圏を移動している。太陽や星の位置を確認するという本来は必要とされる山岳技術、山に対する感覚を失っているのではないかと考えさせられた。今まで行っていた頻繁なコンパスチエックを肝に銘じた。今回は1時間ほどの藪漕ぎで登山道へ復帰することが出来た。
カラマツ林の中をミドリ池(しらびそ山荘)へ。
みどり池。
左カンテ取り付き。
2p目。
3p目の出だし。
3p目終了点。
4p目。
4p目の終了点。
登攀終了。