参加者：K、ucchiy（記）
Kさんと共に年末山行で北岳バットレス四尾根主稜に行って参りました。
12/29 新宿発～甲府～夜叉神の林道にて幕営
12/30 夜叉神～池山吊尾根～砂払BC設営
12/31 未明BC発～八本歯のコルよりバットレスに下降
当初バットレス上部岩壁に直接取り付けるものと思い、支尾根をいくつもトラバースして行くがDガリー手前で無理だということがわかり、懸垂下降にて下部岩壁に取り付きを修正した。
下部岩壁取り付き、Dガリー大滝と思われる壁を登り始めるが、ここがやたらと悪い。たぶんDガリー大滝のひとつ右の壁を登ってしまったと思われる。。。
計4ピッチ分を登ったあたりで既に時間切れに近かった。Kさんがこの時点で『泊まれるところを探そう』と。ビバークは予想していたので火器・寝袋・飯は持ってきていた。四尾根主稜線上に出たところでちょうど2人横になれる程度のテラスを見つけ、年越しはこのテラスでのビバークとなった。
1/1 四尾根主稜登攀
AM7：00スタート
浅い凹角状からスタート。ベルグラ・岩・凍った草つきなどのミックスをダブルアックスで登っていく。逆相気味のスラブに踏み固まらない程サラサラの雪が乗っかっており、全体を通して快適なピッチはほぼなかった。マッチ箱への懸垂を経て、枯れ木テラスに向かうリッジが最悪のピッチであった。
枯れ木テラスから先は2010年に崩壊しており、テラスからDガリー奥壁のチムニーを突破口とした。この時点で時間は15：00になっており、先を急ぐためチムニーはA1で突破した。
チムニーを抜けると最後の上部雪田。先行パーティーのトレースを辿り稜線上へ。
16：30山頂
このあと八本歯からBCに帰るが、日が落ちている上、登りと降りのイメージが違いBCがなかなか見つからず少々焦った。
1/2 BC～夜叉神
この日は帰るだけだったが、最後の鷲住山の登りが疲れた体には相当堪えた。Kさんは荒川出合周辺の滝が凍っているのを見て新たなる闘志を既に燃やしていた。
この山行に向けて12月は色々な訓練を積んできたつもりだったが、まだ私のレベルでは大き過ぎる壁であったと今振り返ると思う。基本的な登攀能力、より一層の体力をつけていつかまたチャレンジしたい。