コースタイム
4;40嘉門次小屋発〜5:50宮川のコル〜6:25ひょうたん池
〜9:20コブ バットレス前のピーク〜10:40 明神主峰
11:00主峰出〜11:50明神2峰〜12:30 3峰〜13:20 4峰5峰のコル手前〜17:10上高地
今回こそ、東稜登攀後、主稜をまわって帰ろう!!東稜はもちろん素晴らしいルートだが、主稜も自分は大好きなルートである。数年前にU代表と前に所属していた会の仲間と登りその景色のあまりの素晴らしさに思わず涙があふれそうになった思い出のルートである。
5月15日 嘉門次小屋3時起床。 林道から林の中に入っていくときひょうたん池という標識を発見した。多分昨年までにはなかったのではないか?赤布も増えている気がする。しかし、たくさんある箇所と突然なくなってしまう箇所があり、初めての時はやはり前日下見が必要だろうと改めて感じた。 わかりにくいルンゼに入り、その後宮川のコルを経てひょうたん池へ到着。
ひょうたん池からは本格的な登攀。雪壁、ところどころ草付に入ったりと雪の見極めが難しい。草付混じりの岩場でロープをつけ、1ピッチ、スタカットで登る。その後、雪壁、草付、岩と、急登が続く。 コブより 明神主峰、小さく見えるのが先行パーティー
東稜の核心バットレス余裕の登りのU代表(ちゃんとビレーしてますって)
核心登攀後、岩、雪壁と続き、最後にガラガラの岩を登り明神主峰到着
さて、いつもはこれで、奥明神沢を下るが、今回は主稜線へと主峰のガラガラの岩場を落石に注意しながら下り、主稜2峰へと。これから、また2峰、3峰、4峰、5峰と超えて行くのかと思うと少々気が滅入ってくる。
その後、3峰で直登したがどうやら岳沢側を巻くのが正解だったようだ。しかし、ここは思い出の場所。実は山で亡くなった先輩とU代表とともに来たルート。そのときは5峰から主峰を目指したが、やはり3峰で間違えハーケンを打って下りた。なんと、また同じところで今度は逆側から間違い、彼が打ったハーケンを発見した。仲間の思い出がよみがえった。
主峰はその後、一度チャレンジしたが雪の状態が悪すぎ敗退。今回2度目だが、今回も素晴らしい景色、天気に恵まれ、今、ここに自分の身を置いていることが出来るすべての環境に感謝。
その後、沢の雪を見極め、4峰より下降開始。しかし、どうやら4峰、5峰のコルから下るのが正解のようだ。前明神沢に出るのに思わぬ苦労をした。
やっと上高地につき、バスに飛び乗り長い長い山行は終わりとなった。