参加者:U,K
この日の、当初の計画は千波の滝の予定だったが 日曜日に八ヶ岳の帰りの偵察で氷結が甘そうで無理と判断、西城州の犬殺しの滝へ転進。動物愛護団体に糾弾されそうな不穏当な滝の名前である。今売り出し中のノンフィクション作家でもあるKのその後の調査によれば、“犬殺しの滝の由来は、イヌキ(犬木?)さんという人が初登した時に大フォールして死にかけたので、犬殺し、だそうです。別に昔の上野村の住民が厄除け祈願でイヌを落として殺しまくっていたとか、そういうことではないみたいです。”とのこと。イヌキさんと言えばその昔J○○にイヌキさんという名クライマーがいた。我々駆け出しの学生クライマーは イヌキさんから無賃乗車の仕方や、山の話までさまざまな教えを受けたことを思い出す。相沢の集落より急登の林道を恐る恐る運転の末林道の終点へ。やっと方向転換できるくらいの狭い駐車スペース。週末は駐者スペースがなく大変だろう。地元のクライマーの車が1台やって来るが3台でいっぱいになるだろう。30分ほどの登りで滝下へ。
目的の犬殺しの滝はまだ痩せ細った状態で繋がりも良くない。登ったような形跡もあるが大きなツララの崩壊も考えられる。断念して子犬殺しの滝のみでの練習となった。
氷の表面に水が流れている状態で氷もやわらかでスクリューの効きも良くない。
時期が早かったのか、今年は暖冬なのか? 地元の方によると 以前は5,6倍くらい
の規模で氷が発達したとのことだった。2人で4本ほどの簡単な練習で犬殺しの滝をあとにした。
犬殺しの滝。繋がれば下部はバーティカル。
子犬殺しの滝。中を水が流れていて結氷状態は良くない。
子犬殺しをリードするK。
TopRope 練習のU。
親子程年齢の違う某大探検部のOB同士。
u代表、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
犬殺しの滝の名前の由来、ネット上でいろいろ言われていますが、初登メンバーの大西(沢上)君の語る真相は:
『氷の下に着いてみると立派な滝で、早速犬木さんが「よーし」といって登りだしましたが1~2mでアックスが抜け墜落(本人曰く飛び降りた)。アックスも自作の怪しげな物だったような。怪我しなかったので1mなかったかも。結局、津田君トップで犬木、沢上でフォロー。2ピッチ70m位の氷でした。勝野坊は写真を撮っていた様な気がします。
ネーミングは最初「ねずみ返し」にあやかって「犬返し」にしようと話していたのですが、津田君がクライミングジャーナルに「犬殺し」と発表した為、そんな「やんちゃ」な名前になってしまいました。』
1984年5月発売の「クライミングジャーナル11号」に掲載された記事を、上記ウェブサイトにアップしましたので、興味があればご参照ください。pdfファイルです。ズームアップで拡大できます。
大竹さん、今年も宜しくお願いします。
犬殺しの滝の由来、有り難うございました。
犬木さんには、1970年ヨーロッパで亡くなった川原君ともども色々お世話になました。台湾坊主にやられて命からがら三の窓へ逃げ帰ったときスコップをお借りして雪穴を掘ったことも思い出されます。宜しくお伝えください。
今年は何処かでお会いしましょう。