2013.09.21 谷川岳幽ノ沢V字状岩壁右ルート

 

2013.09.21谷川岳幽ノ沢V字状岩壁右ルート

参加者:U,N

5:15谷川ロープウエイステーション 6:25幽ノ沢出合

8:45 登攀開始 12:35 登攀終了 13:30堅炭尾根登山道

15:40芝倉沢出合

3連休であったが、先週末の台風対策をしているとき重い物を持ち脇腹を痛めてしまった。穂高への計画を断念して、日帰りの谷川へ。ロープウエイステーションでは少々寝過ごし、何時ものように他のクライマーが出払ったあとの出発。一ノ倉沢にも幽ノ沢の出合にも誰も居ない。幽ノ沢のスラブはほぼ乾いており快適にカールボーデンへ。ここで、右俣リンネ左側を登る先行パーティ4名。中央壁右ルートに取り付くかと思ったが、結局V字状岩壁へ向かい、右トラバースを始める。我々は何時ものように、正規の取りつきより、50m以上下より、右へ斜上するようV状岩壁の下部スラブを登る。70m以上のスラブだが、残置は1本だけ。正規のトラバース後の取りつきで4名のあとに合流する。大学山岳部のパーティとのことだった。その後は先行する学生パーティに合わせてののんびり登攀が続く。最後のルンゼのピッチで先行待ちをしていると、先行パーティの引き起こした、2度の大きな落石に見舞われる。子供の頭大の落石が飛んでくるが我々の3,4メートルの頭上を飛んで行く。運悪く、最後を登っていた学生が落石の破片を受け、額を切ってしまう事故が発生。学生は自力で登れそうなので登ってもらう。上でリードに合流して止血出来るとのことだったので、我々は第3次の落石を恐れ、支点で暫くの待機をする。30分以上の待機だったが、びくびくの時間だった。学生パーティ全員が草付帯へ入ったのを確認して行動開始、上で彼らに追いつく。まだ、子供の面影を残した青年が落石を謝る。何時もなら怒鳴っていたところだが、仲間を負傷させているし、可哀そうに思え優しい言葉に変わってしまう。幸い負傷した1年生も止血しており、自力で行動できるとのことだった。あとは我々が先行して何となく堅炭尾根へ。どっと、疲れが出る。相変わらず滑りやすい尾根を芝倉沢へ。今年は全く雪が残っていない。林道のぶなの泉でたっぷり水分補給して、一の倉沢出合を通過すると、前方より奇妙なパーティ。よく見ると、新人同士で明日一ノ倉をのぼる2人だった。元気な彼らを激励して、我々は明日予定していた登攀の意欲をすっかり失いロープウエイステーションに戻った。

IMG_1274.JPG 一ノ倉 幽ノ沢林道

一ノ倉沢出合~幽ノ沢出合の林道を歩く。

DSC00777.JPG  幽の沢遠景

幽ノ沢遠景

DSC00779.JPG 幽ノ沢 滑滝

幽ノ沢の快適な下部スラブ。

登るIMG_1276.JPG カールボーデンを

カールボーデンを登る。

IMG_1277.JPG 1p目 右上スラブ

1p目、右股リンネを横切り、スラブを右上する。逆層、ランナウトであまりお奨めできません。

DSC00782.JPG リードするN

Nリードで2p目、4p目。

IMG_1279.JPG 核心部といわれるルンぜ

核心部のルンゼへ向かう。

DSC00786.JPG 核心部の終わり

核心部の終了点へ。ここで落石に見舞われた。

IMG_1280.JPG 最後のピッチ

最後のピッチを大急ぎで登る。

DSC00788.JPG 堅炭尾根でリラックス

堅炭尾根でリラックス。

IMG_1281.JPG 変なカップル

老けた小学生と冬バージョンの裸の大将。でも、アルムクラブの期待を担う新人達です。次の日、無事一ノ倉沢より稜線へ抜けました。

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