2020.09.21 稲子岳南壁左カンテ

2020.09.21 稲子岳南壁左カンテ

5:50稲子駐車場 7:30みどり池 8:30南壁下部 8:55左カンテ登攀開始 10:20登攀終了 10:40稲子岳稜線 11:40みどり池

稲子岳の南壁は学生時代からその存在をアルムクラブの先輩から聞いていたが中途半端な岩場の印象で登ったことはなかった。年初からのコロナ騒動で登山活動も憚れる雰囲気の中でマイナーな山稲子岳の岩場に注目した。いろいろな情報によれば岩場の崩壊がすすみ登攀に適するのは南壁の左カンテだけとのことだった。天気予報の悪かった前週末霧雨の中取り付きまで行き確認済みだった。偵察で懸念されたのは取り付きまでの登りだったが、何とか予定通りにたどり着いた。勿論クライマーは我々だけだった。

1p30m:傾斜のあまりない凹状。出だしの赤いハーケンから左のクラックに移るところだけ少し緊張。

2p30m2本のボルトに挟まれたクラックが少々難しい。あとはクラックを右上する。

3p50m:フェースからスラブを左にクラック下へ。立派なホールドが引き抜けそうで少々緊張した。クラック右のハンガーボルトにクリップするまでがポイント。クラックの乗越は身長があれば細かいがホールドが左右にありあまり難しくない。クラックのあとは簡単なルンゼを歩くだけ。岩角にシュリンゲでビレー。

4p25m:凹角からスラブを左に3mトラバースした左のカンテを乗り越す。右から大まかな岩のカンテを登ることも出来ると思う。大きな岩が信頼できるか?左にハーケンがあったので左カンテを選択した。岩角支点でビレー。

上部におまけと言われるクラックがあったが気乗りせず登攀終了とした。シーズンの終わったコマクサ畑を避けながらザラザラ斜面を登り稲子岳の頂上稜線へ抜けた。稜線を左に下るとそのまま樹林帯の下降路へと導かれた。

短い登攀ルートだったが思ったより岩が確りしており岩の状況をチェックしながらも体を大きく使った登攀が楽しめた。短いルートは自分の年齢には快適の範囲であったが劣化する自分の体力には取り付きまでが一番の問題だった。

みどり池から稲子岳を望む

登攀開始。

2p目。90度に開いたクラックを登ります。ボルト2本。

核心と言われる3p目。左のクラックを登りました。右のクラックも登れます。

3p目のクラック。右足の下にグラグラのスタンス。

4p目。凹角よりカンテへ出る。

終了点。

出だし良かった天気ですがガスが出てきました。

 

 

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