2013.5.25 谷川岳一ノ倉沢烏帽子奥壁 南稜フランケ

メンバー K、U、N(記)
「かつてこのルートの3P目は日本で最も難しいフリーのピッチとされ、Ⅵ級以上のピッチが続出した現在においても充分その評価は色褪せてない。それは全体を通してプロテクションが少なく、墜落は絶対に許されないという厳しさによるものであろう。再登にあたってはそのことを考慮し充分な自信と経験のもとに取り付かれたい」日本の岩場
って、え~!!
絶対無理です。でも三浦雄一郎さんエベレストに触発され?なぜか参加…。

今回K師匠のリードのため、リードからの開放感からなのかU氏はいつになく楽しそう。
そんなU氏を横目で見ながら、前夜、怖さから雨を祈りつつ、その反面ほのかな希望と野心?の狭間で快晴を祈るとという、複雑怪奇な気分で就寝。
そして、日頃の行いが良いのか悪いのか翌日は快晴。明るく、暗い気分でテールリッジを行き、いよいよ、南陵フランケ。鎌形ハングの下は雪渓があり、雪渓の下に余分な荷物をデポ。

8:30 取り付き。
1P目:鎌形ハング上の右下より、右上しながら逆層のスラブをトラバース。枯草が載っていて滑りやすい。K師匠、ハーケンが少なくとったランニングは1個だけ。すごすぎますK師匠。
自分は2番手。下から見ているより全然逆層の上、外傾しているスタンスを慎重にトラバース。
フォローとはいえランニングの少ないトラバース落ちたらかなりヤバイと本能が叫ぶ。
2P目:今度は左上して、草付の凹画を登る。ハング下を右へトラバースしてハング下右端のビレイ点で終了。
このピッチほとんど残置なし。
3P目:トポによると核心。ってもう十分です。テラスより右のスラブに乗り込む。硬いスラブを直上していく。
スタンスが外傾している。この登攀のハイライト。細かい上に垂壁だが素晴らしいスラブ。大きな草付テラスへ。
4P目:左にトラバースして左のカンテ状にでる。カンテへ出る一歩が悪いが手前にRCCボルトがあり、k師匠が笑った気がした。
5P目:フェースを直上してバンドを5mほど左にトラバースしフェースを直上して馬の背リッジへ。
最後の左トラバースの前の10m程上にRCCボルトがあるがそこまで登ると、左上する草付は傾斜が強く悪い。

そして12:30南陵の馬の背リッジに出たぁ~!
U氏、Nとそのまま同時にリッジを行き下降点に使える南陵の支点で終了。
馬の背から6ルンゼと懸垂して終了となった。

今回、これが本当の岩登りなのでは?ランナーもなくルートを探しながら岩を読んで先を行くK師匠の背中をみながら感じました。
そして恐怖感からの解放と達成感で南陵に出た瞬間、心が震えました。
こんな滅多に行けないルートに同行させていただいたK師匠、U氏に本当に感謝します。
そして二人ともちょーかっこよかったです!!

快晴なんです…。

 

 

 

 

 

 

 

 

1P目トラバース。写真より外傾しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

2P目ランナーなし

 

 

 

 

 

 

 

 

3P目出だし

 

 

 

 

 

 

 

 

3P目ガンバ、自分

 

 

 

 

 

 

 

 

4P目目指せテラス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唯一の休息大テラスから下を望む

 

 

 

 

 

 

 

 

U氏写真が少ないとご立腹?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 山行報告 タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です